シノペック、年産17万トンのスチレン・ブタジエンコポリマー(SBC)プロジェクトが稼動開始

北京、2023年4月11日/PRNewswire/ -- 中国石油化工集団(HKG: 0386、以下「シノペック」)の子会社であるHainan Baling Chemical New Material Co., Ltd.は、中国海南省で年間生産能力17万トンに達するスチレン・ブタジエンコポリマー(SBC)プロジェクト(「本プロジェクト」)の生産を開始しました。

Sinopec’s Styrene Butadiene Copolymer (SBC) Project with 170,000 Tons/Year Production Capacity Goes into Operation.
Sinopec’s Styrene Butadiene Copolymer (SBC) Project with 170,000 Tons/Year Production Capacity Goes into Operation.

シノペックは現在、世界最大の生産能力を持つSBC工場があります。 Bailing New Materialとシノペック Hainan Refining & Chemical Co., Ltd. は、海南省坝陵プロジェクトに19億2400万元(2億7974万米ドル)を投資しました。 同プロジェクトのSBC工場は、年間17万トンのSBSおよびSEBS製品を生産しており、そのうちSBS製品は12万トン、SEBS製品は5万トンです。 工場には、精製、重合、合体、リサイクル、助剤調製、後処理など13のユニットとそれを支える生産施設や公共施設があります。

TPE(熱可塑性エラストマー)は、高温で可塑化でき、常温でゴム弾性を持つ共重合体の一種です。SBCはTPEの一種で製品にはSBS、SEBS、SIS、SEPSなどがあり、靴、アスファルト改質、樹脂改質、接着剤、食品包装、医療機器、スポーツ機器、自動車、家電などに広く使われています。

本プロジェクトはお客様のニーズを満たすためにシノペックが独自に開発したSBSとSEBSの完全ソリューションで、さまざまなグレードと性能のSBCを製造できるクリーンな製造方法を導入しています。 一方、Hainan Refining & Chemicaのスチレンとブタジエン、Baling New Materialの新技術、海南自由貿易港を利用して、収益を最適化するために原材料と輸送コストを最小限に抑えて業界チェーンの拡大を図っています。 このプロジェクトでは発展途上の欧州、東南アジア、南アジア市場に向けてSBC製品を輸出する予定です。

シノペックは、50年以上にわたって中国における合成ゴムの研究開発を進めてきました。 1970年代、Yanshan Petrochemical Research Instituteはブチルリチウムの調製とSBSの重合技術を開発しました。 シノペックは、環境にやさしい技術で新しいSEPS製品を工業生産できる世界でも3社、中国でも唯一の企業です。 Baling New MaterialのSEPS施設は年間生産能力20,000トンがあり、2017年8月に生産を開始しました。

SBCの独占技術と独自の知的財産権により、シノペックは現在、SBC技術および製品の開発において、技術的に世界をリードしています。

詳細は、シノペックをご覧ください。