ライオンデルバセル(LyondellBasell)とEEWが廃棄物の高度分別の可能性に関するLOIに調印

ロッテルダム(オランダ)、ヘルムシュテット(ドイツ)、2023年3月28日 /PRNewswire/ -- 化学業界のグローバルリーダーであるライオンデルバセルと、欧州の熱廃棄物処理の有力企業であるEEW Energy from Wasteは、このほど基本合意書(LOI)に調印しました。LOIには、焼却廃棄物の流れからプラスチックを抽出し、リサイクルするための潜在的な長期的かつ戦略的パートナーシップの検討が含まれます。この提案された提携関係には、焼却される廃棄物の流れからプラスチックを除去するためのEEW焼却プラントまたはその近くにおける廃棄物の事前選別施設の建設、および除去されたプラスチックをさらに選別・精製するための高度な選別施設への投資が含まれる可能性があります。この提携は、プラスチック廃棄物ベースの原料を生産するための高度な選別インフラに投資し、循環型・低炭素型ソリューション事業を成長させ、価値創造の野望を実現するというライオンデルバセルの新たな戦略を支援するものです。

「バリューチェーン全体での提携は、我々の戦略の一部であり、今日リサイクルに至らない供給元からのプラスチック廃棄物を解放するために、ますます必要とされています。」と、ライオンデルバセルの循環型・低炭素型ソリューション担当取締役副社長であるYvonne van der Laan氏は述べています。さらに、「これらの選別施設からの材料は、オランダの既存の機械リサイクル施設およびドイツの潜在的な高度リサイクル施設を支えるだけでなく、廃棄物の流れを最適化し、付加価値を推進することを可能にします。」と、付け加えました。

この提携は、現在焼却に送られているプラスチックを、機械的および高度なリサイクルプロセスの原料として使用するために選別することによって、ループを閉じることになります。これらの材料を焼却廃棄物の流れから取り除くことで、材料の燃焼に伴う化石CO2の排出も避けることができます。

「この協力により、現在ではまだリサイクルが否定されているプラスチック廃棄物について、納得のいく解決策を作り出しています。」と、EEW Energy from WasteのCEOであるBernard M. Kemper氏は述べています。また、「EEWは、まず選別施設を建設し、プラスチックを選別して原料サイクルに回収します。」とのことです。

今回の協力は、ライオンデルバセルとEEWのサイトおよび技術ノウハウを利用して、持続可能な循環経済を実現することで、リサイクルの機会を拡大するものです。

ライオンデルバセル(LyondellBasell)について

ライオンデルバセルは、化学産業の世界大手として、業界で最も安全で、最も優れた運営を行い、最も評価の高い企業となるために日々研鑽を続けています。同社の製品、材料、技術は、100を超える世界各国の市場で、食の安全、清潔な水へのアクセス、ヘルスケア、燃料効率に向けた持続可能なソリューションを推進しています。また、同社はダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンを重要課題と位置づけ、「良い方向に進む(Advancing Good)」プログラムにより、地球、事業を行う地域社会、および将来の労働力に軸足を置いた活動を行っています。同時に、世界最高水準の技術と顧客重視の姿勢に大きな誇りをもっています。さらに、プラスチック廃棄物の削減と脱炭素化という世界的な課題に対処するため、循環型社会と気候に関する熱意と行動を強化してきました。詳細情報については、www.LyondellBasell.comをご覧ください。またはLinkedInで@LyondellBasell をフォローしてください。

循環経済に欠くことのできない要素であるEEW

EEW Energy from Waste GmbH(EEW)は、廃棄物および下水汚泥の熱回収分野における欧州の主要企業の1つです。EEW Energy from Wasteはすでに気候と資源の保護に重要な貢献をしており、循環経済における重要な役割を果たしています。当社グループは現在、17の事業所で年間約500万トンの廃棄物を処理しています。工場では1,400人を超える従業員が、廃棄物に蓄えられたエネルギーの利用、廃棄物の減量化、廃棄物に起因する危険を安全に影響なく除去すること、金属くずや複合材料をリサイクルすることなどを確実に実施しています。また、廃棄物に含まれるエネルギーを有効利用し、工場のプロセススチーム、住宅地の地域熱供給、環境に調和した持続可能な電気を生み出しています。将来のビジョンとして、2030年までに気候変動に左右されない、2040年までに気候変動にプラスになることを目標に掲げています。二酸化炭素の削減にプラスして、主要な施策として施設での二酸化炭素の回収を行います。回収された炭素は、一部は地下に貯蔵されるか、将来の炭素中立経済において化学製品の貴重な原料として利用されます。

ライオンデルバセルの将来予想に関する記述について

本記事に記載されている歴史的事実でない事項に関する事柄は、将来の見通しに関する記述です。これらの将来の見通しに関する記述は、作成時点において合理的であると考えられるライオンデルバセルの経営陣の想定に基づいており、重大なリスクと不確実性を伴います。実際の業績は、再生可能エネルギーや再生可能エネルギーに基づくポリマーの増産を含むサステナビリティの目標を達成する当社の能力、および本リリースに記載されている施設の建設・運営の成否などの要素、並びに必要となるすべての規制当局の承認を得る当社の能力、またはその時期などの要因によって大きく異なる結果となり得ることをご承知おきください。将来の見通しに関する記述と大きく異なる結果をもたらす可能性のある追加の要因は、2021年12月31日に終了した年度の当社様式10-Kの「リスク要因」セクションに記載されており、この様式は投資家向け広報ページのwww.LyondellBasell.comおよび証券取引委員会のウェブサイトwww.sec.govでご覧いただけます。将来の見通しに関する記述のいかなる行為、事象または結果のいずれかが発生する、または発生した場合にそれが当社の業績または財務状況に与える影響を保証するものではありません。将来の見通しに関する記述は、それらが作成された時点のものであり、あくまでその時点におけるライオンデルバセルの経営陣の想定および意見に基づいたものです。ライオンデルバセルは、状況または経営陣の見積もりや意見が変化した場合、法律で義務付けられている場合を除き、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。

Bernard M. Kemper and Yvonne van der Laan signing the letter of intent
Bernard M. Kemper and Yvonne van der Laan signing the letter of intent

Photo - https://mma.prnasia.com/media2/2040796/LyondellBasell_EEW.jpg?p=medium600