筆者: 国立台湾師範大学(NTNU)、准教授、Mucahid Mustafa Bayrak博士 2022年APSSA名誉審査員
台北、2023年3月27日 /PRNewswire/ -- 現在、世の中は世界的な気候危機、化石燃料への過剰な依存、生態系の崩壊、戦争と人権侵害、性差別、人種差別、移民危機など、複数の持続可能性の問題に直面しています。 人類は解決策を考えながらも、誰がその問題を起こし、最もその影響を受けているのは誰かという両面で、前述の問題の影響がかなり不平等であることを認識する必要があります。 企業、特に多国籍企業は企業の内外で、こうした持続可能性の問題にもっと注意を向ける必要があります。 台湾の台北で財団法人台湾永続能源研究基金会(Taiwan Institute for Sustainable Energy、英文略称:TAISE)が主催するアジア太平洋 サステナビリティ・アクション・アワード(Asia Pacific Sustainability Action Awards、英文略称:APSAA)は、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals、英文略称:SDGs)を基準として、企業にベストプラクティスを示すことを奨励しています。 世界中のほぼすべての国がSDGsに合意しているだけでなく、これらの目標は持続可能性の様々な側面を認識しています。 また、SDGsは幅広いステークホルダーやアクターがいること、持続可能性の解決はもはや政府や非政府組織だけの問題ではないことも認めています。 私たち全員が、特にこうした問題に加担している人たちは、問題の解決に貢献する必要があります。
企業は自分たちが与えているマイナスの影響を制限するだけでなく、技術的なことでも、組織的なことでも、社会的なことでも、新しい革新的でインクルーシブな解決策を考案することで重要な役割を果たすことができます。 私はAPSAAの審査員の1人だったのですが、より良い世界に向けて革新的な変化を起こそうとしている企業が取り組んでいる、素晴らしいイニシアチブを多く目にしました。 しかし、私たちにはまだまだできることがあります。 そこで、私たちは世界中の企業に、自分たちのESG基準と取り組みを批判的な視点からよく考えてもらい、「革新的な変化に貢献しているか、もししているとしたら、どう貢献しているのか」を自問するように促しています。 皆さんのイニシアチブから学べることを楽しみにしています。私たちは共に、より健康な地球、より平等で平和なグローバルコミュニティ、そして金銭的利益だけでなく、より持続可能な世界にも平等に「利益」をもたらす民間セクターを追求していくことができるでしょう。
2023年のAPSAA式典は、アジア太平洋持続可能性エキスポとサミット(Asia-Pacific Sustainability Expo and Summit)と連動して開催される予定です。登録の締切は5月19日です。詳細は、https://tcsaward.org.tw/en/about/selection2/2023-downloadをご覧ください。