- 2022年、上海電気の中国における洋上風力発電の新規導入容量が8年連続で1位。
- ACWA Power社と共同で建設したドバイ光熱発電プロジェクトが、重要な建設段階へ。
- 新世代の電解水水素製造設備が計画生産へ。
上海、2023年3月25日 /PRNewswire/ -- 上海電気(SEHK:2727, SSE:601727)は、ソースグリッドロード型水素貯蔵を含むマルチエネルギーのコンプリメンタリー戦略展開の探索と実施をプロモートしています。同社はイノベーションとクリエーション、そして産業用デジタルインテリジェンスのアップグレードとアプリケーションを通じ、「風力、水、熱、貯蔵の統合」と「ソースグリッドロード水素貯蔵の統合」の拡大を目指しています。この戦略的枠組みは、短期的なエネルギー安定供給と中長期的なゼロカーボン社会構築という開発目標を考慮したものです。
今まで包括的かつ体系的な計画が欠けていたため、変革の過程に全体性がなく、深い脱炭素化の範囲と影響力が制限されています。この点について、上海電気集団の冷偉清会長が2023年の「両会」での提案にて、「エネルギー事業者や産業主体の間で炭素排出量を削減する仕組みやシステムの構築を加速させ、政策障壁を取り除き、炭素削減のための結合力を形成すべきです」と詳しく述べました。
戦略的展開を加速するため、上海電気はアジア、中国、中東、サウジアラビアなどの国や地域の産業団体と協力しています。
中国における洋上風力発電
上海電気風力発電グループ(Shanghai Electric Wind Power、上海電気風電集団)は、このほど中国における洋上風力発電の新設件数が8年連続でトップとなり、過去3年間で累計7.05GWのクリーンエネルギーを供給しました。同社は近日、中国初の浮体式洋上風力発電と漁業養殖の統合設備における研究・実証プロジェクトの建設に参加し、システム設計の完全な安全性と信頼性を確保・検証したことにより、第7回新エネルギー発電所設計・設備選定セミナーで浮体式風力発電技術革新賞を受賞しました。また、同社が参入した大唐南澳勒門洋上風力発電プロジェクトは、先日、設計を超えたフル発電を達成し、1日の発電量が5,882,200kWhまで上り、プロジェクト稼働からの単日発電量の最高記録だと発表しました。
太陽光発電の国際プロジェクト
ACWA Power社と共同建設したドバイ太陽熱・太陽光発電プロジェクトは、建設の重要な段階に入りました。当プロジェクトは2023年末にアラブ首長国連邦で開催される国連気候変動枠組条約第28回締約国会議に向けたランドマークとなるグリーンプロジェクトになり、両社が今後、太陽光エネルギーや風力エネルギー、水素エネルギー、新エネルギー分野などの低エネルギー消費領域に関する中東での協力を継続できる橋になります。このプロジェクトは、太陽光、風力、水素などの低エネルギー消費分野や新エネルギー分野に関して、両社が中東での継続的な協力の橋になるランドマークプロジェクトです。さらに、ルーマニアのブラショフ県パラウ郡にある91.54MWの太陽光発電プロジェクトも、近日開始しました。契約には、91.54MWの太陽光発電所の機器調達、設計、建設、試運転、運用・保守(O&M)が含まれています。このプロジェクトは現在、すでにレイアウト、アクセス道路、ケーブルなどの予備設計を完了し、主要機器部品、ブラケット、インバーターなどの調達契約を締結しました。
新世代の電解水水素製造装置を中国国内での計画生産開始へ
上海電気は昨年12月、2つの新製品を発表しました:単一水素製造能力が毎時間1500標準立方メートルのアルカリ電解水水素製造装置と、単一水素製造能力が毎時間50標準立方メートルの陽子交換膜(PEM)電解水水素製造装置です。これらの製品は、建設加速中のスマート生産工場が完成後、正式に組み込まれる予定です。この開発により、中国の水素生産量とコストの大幅な最適化が実現できます。
上海電気100%出資の上海Bright-H Technology社の副主任エンジニアであるWu Liang氏は「我々は2023年に、1000平方メートルのアルカリ電解槽を100セット生産することに相当する、500MWのアルカリ電解槽生産能力を計画しています。そして、2025年には100メガワットのPEM生産ラインを計画しており、これは200平方メートルのPEM電解槽を100台生産できることを意味しています」と述べました。
マルチエネルギーのカップリングとソースグリッドロードストレージ水素統合建設の現状と今後の方向性計画
持続可能な低炭素エネルギーシステムには、マルチエネルギーカップリングと水素統合が必要不可欠です。マルチエネルギーカップリングとは、様々なエネルギーキャリアやシステムを統合することで、水素統合とは、エネルギーシステムに水素を組み込むことです。各国はこれらの戦略のために、スマートグリッド、エネルギー貯蔵、再生可能な水素製造、そしてインフラに投資しています。その目的は効率性、持続可能性、信頼性を高め、排出量を減らし、エネルギー安全保障を強化することです。継続的な投資は、持続可能なエネルギーシステムへの移行に大きく貢献することができます。
上海電気について
上海電気グループ株式会社(Shanghai Electric Group Company Limited)(SEHK: 2727、SSE:601727)は、環境に優しい産業用高性能システムソリューションの世界有数のサプライヤーです。世界中に展開する同社は、スマートエネルギー、インテリジェント製造、デジタルインテリジェンスの統合を目指しています。また、同社は新たな分野の開拓と成長促進によって、低炭素化開発とデジタルトランスフォーメーションに焦点を当てながら、グローバルパートナーとともに革新的な産業エコシステムの無限のチャンスを活用していきます。そして、2030年までの二酸化炭素排出量のピークアウト、2060年までのカーボンニュートラル達成、新エネルギー設備生産、ハイエンド設備のローカリゼーションなどの追求において、リーダー的存在になるべく尽力していきます。