OMDIA: 「Generative AI」は広義のAIと同じ課題に直面

ロンドン, 2023年3月15日 /PRNewswire/ -- ChatGPT(チャットGPT)、Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン)、その他の生成系AIと呼ばれる「Generative AI」(ジェネレーティブAI)を巡る盛り上がりと将来性の高さは実感できるものの、「Generative AI」はどの種類のAIも直面する市場の課題を解決するものではありません。 Omdia(オムディア)は新たに発表したレポートの中で、「Generative AI」は魔法ではないことを示唆しています。

「『Generative AI』の取り組みは、AIが直面する基本的な課題である学習データの偏り、プライバシー、責任、一貫性、説明可能性を解決するものではありません。実際、『Generative AI』は問題を深刻化させています。」と、Omdiaの主席アナリストであるMark Beccue氏は述べています。 例えば、ほとんどの「Generative AI」の出力元である大規模言語モデル(LLM: Large Language Model)は、人種、性別、性的指向、能力、言語、文化などに対して有害な表現や偏った内容を含む恐れのある公開データで学習されており、出力自体が偏ったり不適切だったりする場合があります。 別の例として、「Generative AI」の出力は簡単に説明できません。ほとんどのディープラーニングAI(深層学習AI)と同様に、ソースへの追跡は容易ではありません。 説明可能性はAI全体の課題ですが、定義的に新しいものとして「創造」されるはずの「Generative AI」の出力では、さらに大きな問題となります。 

2023年は、「Generative AI」にとって市場導入の初期段階となるでしょう。 Omdiaは、この年、「Generative AI」がどのように利用されるかを探る創造的なイノベーションが爆発的に増加し、「Generative AI」とは何か、何ができるのかについて混乱が生じるだろうと予想しています。

Omdiaは、大規模言語モデル(LLM)の構築と収益化の競争や、クラウド・コンピューティング・プロバイダーが果たす重要な役割など、「Generative AI」の流れを形成する他の市場動向についても言及しています。Omdiaの「2023年Generative AI市場のランドスケープ」では、こうした課題も含めて全て検証しています。本レポートは、AIアナリストチームが予測する、2023年の「Generative AI」エコシステム全体における主な推進要因と障壁、市場動向、そして有力な使用事例、キーパーソン、その理由、さらに急速に変化する「Generative AI」市場の状況について、読者に理解していただくことを目的としています。

▽OMDIAについて

Informa Tech傘下のOmdiaは、テクノロジー調査・アドバイザリーグループである。同社はテクノロジー市場に関する深い知識と実用的な洞察を組み合わせ、企業がスマートな成長の意思決定を下すことを支援する。より詳しい情報はwww.omdia.com を参照のこと。

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