チュラーロンコーン大学医学部と工学部の研究チームは、循環器専門医が不足している病院での脳卒中治療の効果向上、病院や医学部の混雑緩和を目的に、心臓病による脳卒中(虚血性脳卒中)の発症確率を評価する革新的プログラム「AICute」を共同開発し、この度、発表しました。
バンコク、2023年2月28日 /PRNewswire/ -- タイでは毎年約25万人の患者が脳卒中に苦しんでおり、2分に1人が脳卒中にかかっていると言われています。 このうち、30%は死亡する可能性があり、30%は重度障害者となります。 脳卒中の患者さんの多くは50~60歳代ですが、現在は運動不足や休養不足、喫煙、薬物乱用、偏った食生活、高血圧、高脂血症、糖尿病、いびき・睡眠時無呼吸症候群、心臓病などの慢性疾患により、若年層が増加しています。
脳卒中は、原因がわかって早く治療すれば命にかかわる病気ですが、回復する可能性が高く、再発を抑えることができます。 チュラーロンコーン大学脳卒中センター・オブ・エクセレンスのWasan Akarathanawat医学博士は、「正確で効果的な治療を行いながら再発を防ぐためには、病気の原因を特定することが重要です」と述べています。
現在、脳卒中の18%は心臓病が原因となっています。 「このグループの患者さんは心房細動や弁機能障害、心肥大を患っていることが多く、心臓内で血栓症を起こす危険性があり、血栓が漂って脳で閉塞し、脳卒中になる可能性があります」
虚血性脳卒中の原因を特定するためには、熟練した循環器専門医による心臓の精密検査が必要ですが、遠隔地の地域病院ではまだ少ないのが現状です。 「このため、研究チームはまず心臓に起因する脳卒中を評価する革新的な技術を開発することを選択したのです」とWasan博士は述べています。
AICuteは、人工知能(AI)を搭載し、心臓病から脳卒中へのリスクを分析・評価するウェブアプリケーションです。 地域や小規模病院の医師がより迅速に判断し、患者さんを心臓の検査に送ることができるようになり、脳卒中の治療がより効果的に行えるようになりました。 AICuteは、4万枚の高解像度X線画像のデータベースにより、92~94%の精度を誇っています。
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