中国・北京、フフホト、オルドス, 2023年2月23日/PRNewswire/ -- 中国石油化工股份有限公司(China Petroleum & Chemical Corporation)(HKG:0386、「中国石化(Sinopec)」)は2月16日、北京、フフホト及びオルドスで、内モンゴル自治区初の水素モデルプロジェクト「内モンゴルオルドス風力・太陽光グリーン水素プロジェクト(以下、「プロジェクト」)」の始動式を行いました。
当プロジェクトはオルドス地域の豊富な太陽エネルギーと風力エネルギー資源を利用してグリーン水素を直接生産し、年間生産能力はグリーン水素3万トンとグリーン酸素24万トンを予定しており、隣接するオルドスのZTHCエネルギー集約型石炭加工パイロットプロジェクトの炭素排出削減計画に使用されます。
2021年の新疆庫車(クチャ)グリーン水素パイロットプロジェクトに続く、中国石化水素発展ロードマップ上のマイルストーンである当プロジェクトは、グリーン水素・石炭化学分野で世界最大であり、中国と世界のグリーン水素生産能力をさらに拡大し、グリーン水素産業チェーンの発展を促進し、中国のグリーンエネルギー目標を推進します。
当プロジェクトは風力・太陽光発電、送変電、水電解による水素製造、水素貯蔵と輸送を含みます。 風力発電と太陽光発電の設備容量はそれぞれ450メガワットと270メガワットに達します。水電解による水素製造は年間3万トンに達し、水素貯蔵能力は28.8万標準立方メートルに達します。
当プロジェクトには57億人民元(8.2804億米ドル)が投資され、年間143万トンの炭素排出削減、6億人民元(8717万米ドル)の国内総生産と3000万人民元(436万米ドル)の税収への貢献が見込まれています。
中国石化の馬永生董事長は、「このプロジェクトは中国のエネルギー安全保障、新エネルギーシステムの建設、内モンゴルのグリーンエネルギーと低炭素発展の推進にとって重要な意義を持ち、内モンゴルが生態保護とグリーン発展を重点とする質の高い新発展ロードマップから抜け出すようけん引します」と述べました。
同プロジェクトは、再生可能な変動電力条件下での水素製造など、多くの技術的ブレークスルーを実現してきました。 先進的なクリーンエネルギー生産技術(風力、電力、水電解による水素製造)を利用し、中国石化は水素製造コストを削減し、システムの効率を高めるとともに、安全性と信頼性を確保しています。
今後を展望すると、中国石化は中国最大の水素製造企業として、革新的な技術の研究開発、前向きなロードマップ、全面的な業界配置により、中国の水素エネルギー産業チェーンの発展を引き続き推進していきます。