【北京2023年2月17日PR Newswire】観光・興行収入から購買担当者景気指数(PMI)に至る楽観的指標は、中国経済が2023年に幸先良いスタートを切ったことを示している。
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は昨年12月の年次中央経済工作会議(Central Economic Work Conference)で、2023年の中国経済工作は内需拡大、近代産業システム構築の加速、公共部門開発と非公共部門支援双方の堅実な取り組み、海外からの投資促進、主要な経済・金融リスク軽減に焦点を当てると強調した。
中国共産党中央委員会の公式誌「求是」は16日、「Several Major Issues in Current Economic Work(現経済工作のいくつかの主要問題)」と題する習主席の論文を掲載した。2022年12月15日の中央経済工作会議で行った重要演説の一部である。
▽内需拡大
習主席は論文で、需要不足が現在の経済運営が直面する主な矛盾であると強調し、回復と消費拡大を優先し、政府の投資と政策インセンティブを通じて、内需を押し上げる努力が必要であると指摘した。
論文は、先進国に対する輸出安定化と新興市場国への輸出拡大も呼びかけた。
春節休暇の消費ブームは、国内市場の可能性と中国経済のダイナミズムを反映している。
国家税務総局のデータによると、1週間の休暇中、中国消費関連部門の売上高は昨年の春節休暇(1月31日~2月6日)と比べて12.2%増加した。
文化観光省によると、今年の春節休暇で国内旅行は前年同期比23.1%増えて約3億800万件あった。休暇1週間の国内観光収入は前年同期比30%増の3758億元(約555億2000万ドル)だった。
国家電影局は、中国の興行収入が春節として2番目に多い67億6000万元(約10億ドル)に達したとしている。
▽ハイレベルの開放
論文は、ハイレベルの改革開放を引き続き推進、中国巨大市場の強みを生かして、中国の強力な国内経済とともにグローバルリソースと生産部門を引き付ける努力を促した。
中国の国家主席は、市場アクセス拡大と世界クラスのビジネス環境醸成によって外資を誘致・活用して、外資企業に内国民待遇を与え、外資企業向けサービスを改善するよう強調した。
堅実なCOVID-19対応措置実施に伴い、中国の貿易ビジネスは2023年初めに注文が急増した。国家統計局のデータは、中国製造部門PMIが1月50.1と3カ月連続縮小から拡大に復帰する一方、新規受注指数が7ポイント増の50.9%に上がったことを示した。
アジア開発銀行(ADB)が公表した最新リポートによると、中国は海外直接投資(FDI)先としてアジアでトップの位置を維持している。中国商務省は、中国本土のFDIが2022年、実用で前年比6.3%増の1兆2300億元になったとしている。米ドル換算でFDIの流入は前年比8%増の1891億3000万ドルになる。
国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通し改訂で、中国の2023年経済成長予測を4.4%から5.2%に上方修正した。モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスなどの投資銀行も世界第2の経済大国の成長見通しを修正した。