【ロサンゼルス2022年12月22日PR Newswire】Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は、同社取締役会がGoran Marby社長兼最高経営責任者(CEO)の辞任を受理したと発表した。同氏の辞任は直ちに発効する。
ICANNのTripti Sinha取締役会会長は「取締役会を代表し、6年半にわたるGoran(Marby氏)の指揮に感謝したい。彼はICANNの歴史の重要な時期に役職を務めた。同氏は、米国政府からのIANA管理移行の最終段階を通して、ICANN組織(org)の主導とICANNの次なる章に向けた確かなビジョン設定で十分に役目を果たした。また、Domain Name System(DNS、ドメインネームシステム)への脅威を軽減するDNS Security Facilitation Initiative Technical Study Group(DNSセキュリティーファシリテーションイニシアチブ技術研究グループ)やDomain Abuse Activity Reporting(ドメイン不正利用報告)プロジェクトのほか、アフリカでのインターネット拡大で志を同じくするパートナーを結集するCoalition for Digital Africa(デジタルアフリカ連合)の創設を通じて、世界のインターネットユーザーに貢献するICANNの取り組みを支えた」と語った。
Marby氏の多くの特筆すべき業績(notable achievements )として次の事項が挙げられる:
*全く行程表のなかったCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の世界的パンデミック期間中のICANNの指揮。
*ICANN org文化の強化と進化。2022年のスタッフに対するエンゲージメントサーベイ(従業員満足度調査)で90%の肯定的な反応をもたらした。
*Operational Design Phase(運用設計段階)の策定。これはGeneric Names Supporting Organization(GNSO、分野別ドメイン名支持組織)委員会政策勧告の評価を行い、取締役会にこの勧告を承認すべきかを評議するための関連情報を提供する仕組みである。
*DNSセキュリティーへの脅威を監視し、軽減する取り組みの支持。
*ICANNを守り、政策策定への独立を確保するための世界各国政府への対応の成功。
*世界中のユーザーへのインターネットアクセスを拡大するイニシアチブの創出。
Marby氏は取締役会の求めに応じて、2024年5月23日までICANNで相談役を務め、新たな指導者への移行を支え、取締役会が求める問題について助言する。
Marby氏は「ICANNコミュニティー、取締役会とともに成し遂げた仕事を大変誇りに思う。ICANN orgはICANNと世界のインターネットユーザーの未来を形作るいくつかの重要な取り組みの実行戦略を設計した。私は指導力の継続性が不可欠である長期的な取り組みが存在していることを強く意識している。次の社長・CEOはこの仕事の次の段階を導いていくだろう」と語った。
ICANN取締役会は2023年年初に新たなCEOの選定作業を開始する。ICANNのSally Costerton上席社長顧問兼上級副社長(国際利害関係者エンゲージメント担当)が暫定社長兼CEOに指名された。Sinha氏は「この特別な任務を引き受けて継続性と指導力をもたらすことに同意したSally(Costerton氏)に感謝する」と述べた。
Tripti Sinha氏の高解像度画像は次のウェブサイトから:
Sally Costerton氏に関する詳細は次のウェブサイト参照:
Costerton氏の高解像度画像は次のウェブサイトから:
▽ICANNについて
ICANNの使命は、安定した安全かつ統合された世界規模のインターネットの実現を支援することである。インターネットで他の人に到達するためには、アドレス(名前や数字)をコンピューター、または他の機器に打ち込む必要がある。コンピューターがどこで互いを見つけるかを知るには、そのアドレスが一意的でなければならない。ICANNは、世界中でこの一意の識別子を調整し、サポートすることを支援している。ICANNは1998年に非営利の公益法人として創設された、世界中からの参加者によるコミュニティーである。
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