【マイアミ2022年12月21日PR Newswire=共同通信JBN】ロイヤル・カリビアン・グループ(Royal Caribbean Group)(NYSE:RCL)は19日、iCON Infrastructure LLP(「iCON Infrastructure」または「iCON」)が助言するファンドであるiCON Infrastructure Partners VI, L.P.(「iCON VI」)(注1)と新しいパートナーシップを締結したことを発表した。これにより、ロイヤル・カリビアン・グループの強力な成長計画をサポートする戦略的なクルーズ港インフラストラクチャーの開発を進める。
デスティネーションへのアクセスは、ロイヤル・カリビアン・グループの中核事業にとって引き続き戦略的に重要だ。提案されたパートナーシップは、母港と主要な寄港地でクルーズターミナル施設とインフラストラクチャーを所有、開発、管理する。iCON VIが90%、ロイヤル・カリビアン・グループが10%を所有するこのパートナーシップは、ロイヤル・カリビアン・グループからの戦略的支援を受ける独立した経営陣によって管理される。両当事者は、それぞれの持分比率に応じて、将来の拡張のための資金を提供することを約束した。
ロイヤル・カリビアン・グループのJason Liberty社長兼最高経営責任者(CEO)は「iCONとのパートナーシップは、われわれが今後数十年にわたる港湾投資に着手し、さらなる財務力を構築し、責任ある方法で世界最高のデスティネーションでゲストに卓越したクルージング体験を提供するためのユニークな機会である。過去数年間、当社は他のどのクルーズ会社よりも多くのデスティネーションを開発してきた。この新しいパートナーシップにより、われわれは少資本の投資枠組みを実行し、世界中の戦略的なデスティネーションの開発を加速することができる。当社がiCONを選んだ理由は、世界で最高の体験を責任ある方法で提供するという共通の戦略的優先事項と、われわれが訪れるデスティネーションのそれぞれにおいて献身的なパートナーであり、世界中の最高の場所を探索するという持続可能性へのコミットメントを共有しているためだ」と述べた。
iCONは、主に北米と欧州にある高品質のインフラストラクチャー資産への投資に焦点を当てる大手独立系投資グループであり、港湾および港湾関連インフラストラクチャーへの投資経験が豊富である。
この新しいパートナーシップには、当初、PortMiami Terminal A、イタリア、スペイン、米領バージン諸島の複数の開発プロジェクトが含まれる。このパートナーシップは、ロイヤル・カリビアン・グループのデスティネーション開発戦略の一環として、プロジェクトの強力なパイプラインに基づき、追加の港湾インフラストラクチャーの開発も追求する。完了時(2023年第1四半期を予定)、ロイヤル・カリビアン・グループは約2億1000万ドルの純現金収入を受け取るとみている。このパートナーシップは、収益、ROIC、レバレッジ指標を増加させることが期待され、ロイヤル・カリビアン・グループはTrifectaプログラムの目標をサポートしながら、戦略的インフラストラクチャーの開発への投資を継続することが可能になる。
iCONのマネジング・パートナーであるIain Macleod氏は「ロイヤル・カリビアン・グループと提携して、重要な戦略的市場でクルーズターミナルのポートフォリオを開発、所有、および管理できることは非常に喜ばしい。このパートナーシップを通じて、世界クラスのクルーズターミナル・インフラストラクチャーを提供し、世界クラスの運航事業者であるロイヤル・カリビアン・グループとのパートナーシップにより、クルーズ客に世界を見て体験する機会を提供する。今後数年間で、主要なデスティネーションのコミュニティーと緊密に連携し、持続可能性に重点を置き、新しい高品質のターミナルを提供することを楽しみにしている」と述べた。
BofA Securitiesはロイヤル・カリビアン・グループの専属財務顧問を務めている。
▽ロイヤル・カリビアン・グループについて
ロイヤル・カリビアン・グループ(Royal Caribbean Group)(NYSE:RCL)は世界有数のクルーズ会社の1つで、世界の1000以上のデスティネーションに運航している64隻から成る船隊を擁している。ロイヤル・カリビアン・グループは、受賞歴のある3つのクルーズブランド-ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(Royal Caribbean International)、セレブリティクルーズ(Celebrity Cruises)、シルバーシークルーズ(Silversea Cruises)を所有および運営し、TUIクルーズ(TUI Cruises)とハパグロイドクルーズ(Hapag-Lloyd Cruises)を運航する合弁事業の50%を保有している。これらを合わせ、2022年9月30日時点で10隻を追加発注している。詳しい情報は、www.royalcaribbeangroup.com またはwww.rclinvestor.com を参照。
▽iCONについて
iCONは、累計出資額80億ドルを超えるファンドの専属アドバイザーである。iCONの最新の旗艦ファンドであるiCON VIは、2022年6月に資金調達を終了し、50以上の投資家から36億ドルの資金が出資された。iCONのファンドへの投資家は、世界的に認められた企業年金基金、公的年金基金、資産運用会社、保険会社、およびソブリンウェルスファンド(政府系ファンド)で構成されている。
iCONは長期投資家であり、成長、オペレーショナル・エクセレンス、持続可能性に同様の焦点を共有する戦略的な取引先企業と提携してきた広範な実績がある。iCONは、港湾、運輸、電気通信、ヘルスケア、水、エネルギー生成、配電、貯蔵など、さまざまなインフラストラクチャー部門に投資するファンドに助言した。詳細は、www.iconinfrastructure.com を参照。
▽代表的な定義
Trifectaとは、2022年11月に公式に発表した、2025年末までの達成を目指すAPCD当たりの調整済みEBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)、調整済みEPS(1株当たり利益)およびROIC(投下資本利益率)についての複数年にわたる目標を指す。このプログラムは、長期的な財務目標を明確に示すことで、ビジネス目標をより適切に実行および達成できるように設計されている。Trifectaプログラムでは、2025年末までに、APCD当たりの調整済みEBITDAを少なくとも100ドル、調整済みEPSを少なくとも10ドルに、ROICを13%以上にすることを目標としている。
調整済みEBITDAは、EBITDA(以下に定義)を表す非GAAP(米国一般会計基準)測定値であり、比較ベースで収益性を評価する際に調整が重要であると考える特定の項目を除く。調整済みEBITDAに達するように調整された項目の説明については、2022年9月30日に終了した四半期のForm 10-Qの当社四半期報告書のItem 2(項目2)中で、Management's Discussion and Analysis of Financial Condition and Results of Operations(経営者による財務状況および経営成績の説明と分析)を参照。
1株当たりの調整済み利益(損失)(「調整済みEPS」)は、調整済み純利益(損失)(以下に定義)を加重平均発行済株式数または希薄化後加重平均発行済株式数(該当する場合)で割った非GAAP測定値である。この非GAAP測定値は、当社の業績を比較ベースで評価する際に有意義であると考えている。
調整済み純利益(損失)は、純利益(損失)を表す非GAAP指標であり、比較ベースで業績を評価する際に調整が有意義であると考える特定の項目を除く。調整済み純利益(損失)に達するために調整された項目の説明に関して、2022年9月30日に終了した四半期については、Form 10-Qの当社四半期報告書のItem 2で、2021年12月31日に終了した通年についてはForm 10-Kの年次報告書のItem 7で、Management's Discussion and Analysis of Financial Condition and Results of Operationsを参照。
調整済み営業利益(損失)は、非GAAP指標であり、株式投資による利益(損失)および法人税を含む営業利益(損失)を表すが、当社の業績を比較ベースで評価する際に調整が有意義であると考える特定の項目は除く。調整済み営業利益(損失)に達するために調整された項目の説明については、2022年9月30日に終了した四半期のForm 10-Qの当社四半期報告書のItem 2. Management's Discussion and Analysis of Financial Condition and Results of Operationsを参照。この非GAAP指標を使用してROIC(以下に定義)を算出する。
Available Passenger Cruise Days(利用可能な旅客クルーズ日数「APCD」)は、キャパシティー(収容人数)の測定値であり、キャビン1室当たりのダブルオキュパンシー(平均宿泊者数)にその期間のクルーズ日数を掛けたものであり、キャンセルされたクルーズ日数と販売対象外のキャビンは除外される。この測定値を使用してキャパシティーとレートの分析を実行し、クルーズの収益と費用を変動させるキャパシティー以外の主要因を特定する。
EBITDAは(i)受取利息(ii)支払利息(資本化利息控除後)(iii)減価償却費(iv)法人税軽減額または費用を除く純利益(損失)を表す非GAAP測定値である。この非GAAP測定値は、当社の業績を比較ベースで評価する際に有意義であると考えている。
投下資本は、負債総額(すなわち、長期負債の流動部分と固定負債の合計)と総株主資本の合計の直近5四半期の平均を表す。この指標を使用してROIC(以下に定義)を計算する。
投下資本利益率(「ROIC」)は、調整済み営業利益(損失)を投下資本で割ったものである。ROICは、事業に投資した資本に対してどれだけ効率的に営業利益を生み出したかを数値化するため、有意義な指標であると考えている。ROICは、当社の執行役員に対する長期インセンティブ報酬プログラムの重要な指標としても使用されている。
(注1)iCON Infrastructure Partners VI(「iCON VI」)は、iCON Infrastructure Partners VI, L.P.とiCON Infrastructure Partners VI-B, L.P.の2つの並行するリミテッドパートナーシップで構成されている。iCON Infrastructure Management VI Limitedは、iCON Infrastructure Partners VI, L.P.およびiCON Infrastructure Partners VI-B, L.P.のそれぞれのマネジング・ゼネラル・パートナーであり、ガーンジー金融サービス委員会(Guernsey Financial Services Commission)による認可を受けている。iCON Infrastructure LLP(「iCON」)は、マネジング・ゼネラル・パートナーの投資顧問であり、英金融行動監視機構(Financial Conduct Authority)の規制を受けている。
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