LyondellBasellが温室効果ガス排出量削減目標を引き上げ、スコープ3にも踏み込む

【ヒューストン、ロンドン2022年12月16日PR Newswire】世界の化学業界をリードするLyondellBasell(NYSE:LYB、ライオンデルバセル)は16日、スコープ1とスコープ2の2030年の温室効果ガス(GHG)排出量削減目標を、2020年を基準として30%から42%に引き上げると発表した。同社はさらに、「Science Based Targets Initiative(科学的根拠に基づく目標設定イニシアチブ、SBTi)」の指針に基づき、2030年のスコープ3のGHG排出量削減目標を、2020年を基準として30%に設定する。2050年までに全世界の事業活動からのスコープ1と2のGHG排出量をネットゼロにするという、先に発表した目標に変更はない。

LyondellBasellのPeter Vanacker最高経営責任者(CEO)は「当社は、より野心的なGHG削減目標は達成可能で、全てのステークホルダーに大きな価値を生み出すと考えている」「排出量を削減すると同時に、ワールドクラスの循環型・低炭素ソリューション事業を構築することが、バリューチェーン全体に見られる需要に応えるには必要だ。このアプローチは社会にとって良いだけでなく、ビジネスにとっても良いことだ。当社は、規律あるアプローチに従って高収益プロジェクトを優先し、今後も期待通りの収益を上げていく」と語った。

排出量削減目標の達成に必要な資本支出の見通しは、同社の長期計画に組み込まれている。これらの投資は、今後3年間の資本支出全体の中で大きな割合を占めるものではなく、資本配分戦略を変更するものでもないと考えられている。GHG排出量削減プロジェクトの多くはまだ開発の初期段階にあるが、同社は各プロジェクトの収益率に基づきGHG排出量投資を評価、追求し、優先順位を決定していく。

LyondellBasellは、SBTiに気候目標を提出し、SBTiの指針に照らして検証してもらう予定。SBTiは、最新の気候科学に沿った企業のGHG排出量目標設定のベストプラクティスを定義、奨励している。

LyondellBasellは短期的には、先に発表した以下のような排出量削減に向けた取り組みを引き続き実行していく。

  • テキサス州で4つの買電契約を開始、これは同社のスコープ2のGHG年間排出量約40万トンに相当する
  • ドイツのヴェッセリング施設での石炭使用を段階的に廃止し、同施設のスコープ2のGHG年間排出量を約17万トン削減

2022年4月に発表したように、同社は2023年12月末までにヒューストン製油所を閉鎖する予定である。これにより、スコープ1およびスコープ2のGHG排出量が年間300万トン以上、スコープ3の排出量が年間約4000万トン削減される見込み。

LyondellBasellは、2030年までに同社の全世界の電力の75%以上を低炭素電力で賄うことも目指しており、その大部分は、全世界の電力の50%以上を再生可能エネルギーから調達するという既存の目標から得られることになる。

2030年までに実施予定のGHG排出量削減の取り組みの多くは、2024年以降に開始される。これは、同社が大型施設の既存資産再建スケジュールを活用するためで、内容は以下の通り。

  • 2024年にドイツのヴェッセリングの施設でプロセス熱回収プロジェクト、大型プロセスタービンの電化、蒸気需要の最適化を実施
  • 2025年にテキサス州チャネルビューの施設で高度なデジタル化、効率化、燃料管理による加熱装置の最適化を実施

さらに、同社が先に発表した循環型・低炭素ソリューション事業で、2030年までにリサイクル・再生可能なポリマーを年間200万トン生産・販売する目標の達成に注力し、スコープ3の排出量をさらに削減する。

バリューチェーン連携は、引き続き同社の最重要課題である。LyondellBasellは直近では、世界経済フォーラムの低炭素排出技術(LCET)(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3738659-1&h=2705565207&u=https%3A%2F%2Finitiatives.weforum.org%2Flow-carbon-emitting-technologies-initiative%2Fhome&a=World+Economic+Forum+Low+Carbon+Emitting+Technologies+(LCET) )グループに参加し、化学業界と関連バリューチェーンが2050年までに排出量ネットゼロを達成するために必要な、低炭素排出技術の開発やレベルアップの加速を支援している。

同社の移行計画、気候リスクおよび資本配分アプローチ、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)要件との整合性に関する追加情報は、2022年版LyondellBasellサステナビリティー報告書に盛り込まれる予定。同社のサステナビリティーに対するアプローチの詳細については、以下(here )を参照。

▽LyondellBasell(ライオンデルバセル)について

LyondellBasellは、世界の化学業界のリーダーとして、業界で最も安全で、最も経営が適切で、最も評価される企業であるよう日々努めている。同社の製品、材料、技術は、100を超える国際市場において、食の安全、清潔な水へのアクセス、ヘルスケア、燃費向上のための持続可能なソリューションを推進している。LyondellBasellは、多様性、公平性、包摂性を重視し、地球、当社の事業地域、将来の労働力に重点を置いて「善行を推進(Advancing Good)」している。同社は、ワールドクラスの技術と顧客重視の姿勢に大きな誇りを持っている。LyondellBasellは、プラスチック廃棄物と脱炭素化というグローバルな課題に対処するため、循環性と気候に対する熱意、行動にさらに力を入れている。LyondellBasellは2022年、5年連続でフォーチュン誌の「世界で最も称賛される企業」の1つに選ばれた。詳細については、www.LyondellBasell.comを参照するか、LinkedInで@LyondellBasell(https://c212.net/c/link/?t=0&l=en&o=3738659-1&h=3130598053&u=https%3A%2F%2Fwww.linkedin.com%2Fcompany%2Flyondell-basell%2Fmycompany%2Fverification%2F&a=%40LyondellBasell )のフォローを。

LyondellBasell Increases Greenhouse Gas Emissions Reduction Targets, Includes Scope 3
LyondellBasell Increases Greenhouse Gas Emissions Reduction Targets, Includes Scope 3

 

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