【ソウル(韓国)2022年12月13日PR Newswire】
*廃タイヤを活用する回収カーボンブラックと熱分解油の事業化に向けたコミットメント
廃棄物処理と原材料リサイクル企業のLD Carbon(Baek, Seong-munとHwang, Yong-kyungの両最高経営責任者=CEO)は、「住友ゴム工業株式会社」と持続可能なタイヤ材料の事業化に向けた基本合意書(MOU)に調印したと発表した。
LD Carbon signed an MOU with Sumitomo Rubber Industries for the commercialization of recovered carbon black and pyrolysis oil
住友ゴム工業は日本に本社を置く世界的なタイヤメーカーであり、tirebusiness.comがまとめた「2022 Global Tire Company Rankings(2022年世界タイヤ企業番付)」に、売上高(約72億5000万米ドル)で世界5位にランクされた。
LD Carbonと住友ゴム工業は11月18日に業務協定式を行い、回収カーボンブラックと熱分解油の事業化で協力することを約束した。
この契約により、化石燃料を使用する既存のカーボンブラックの一部をLD CarbonのGCB(グリーンカーボンブラック)が代替できるように、両社が製品の共同開発に乗り出す。 LD Carbonは自社の特許技術に基づき、廃タイヤの熱分解で発生する残渣を活用して「回収カーボンブラック(rCB)」を生産し、タイヤ・ゴム製品メーカーに供給している。
LD Carbonと住友ゴム工業は共同で「GCB-774G」と「GCB-600」両シリーズの事業化を目指しており、既存のカーボンブラック(N660)をそれぞれ最大20%から70%代替することを目標としている。 また、廃タイヤから回収した熱分解油の事業化を推進する計画である。2026年までに両社が目指す商品化量は、GCBが年間3500トン、タイヤ熱分解油が同4000トン。
特に、LD Carbonが住友ゴム工業と締結した事業協定(MOU)は、LD Carbonが海外のタイヤ会社と締結した最初の事業協定であるという点で意義深い。
LD CarbonのBum-seek Kim販売担当ディレクターは、「LD Carbonは、世界のタイヤメーカーとの着実な協力を通じて世界市場をリードする環境に優しいカーボンブラック・メーカーになる取り組みを継続していく」と述べた。
一方、LD Carbonは2023年末までの完成を目指し、3800万米ドル超を投資して粉砕、熱分解、rCB設備を備えた新工場の建設を進めている。工場は、毎年約2万トンのGCBと熱分解油を生産できると期待されている。完成すれば、LD Carbonの新工場はアジアで最大規模となる。