失われた子ども時代:虐待、苦痛と闘う”緊密な”ネットワーク

On Radarのテイクオフ:Fondazione Internazionale Menariniのシンクタンクが第1回会合

ローマ, 2022年12月8日 /PRNewswire/ -- 青少年の苦痛という未解決の問題に対処するため、専門家同士の対話を通じて実効ある改革を設定―。これは11月29日ローマで開催されたFondazione Internazionale Menarini(メナリニ国際財団)のシンクタンク「On Radar」が第1回会合で取り組んだ議題である。

First meeting of On Radar, Think Tank of Fondazione Internazionale Menarini
First meeting of On Radar, Think Tank of Fondazione Internazionale Menarini

Menarini Groupの株主で役員のLucia Aleotti氏は「われわれは、企業は社会構造の一部になり、最も無視されるテーマでも対話を奨励する義務を負うと信じている」と語った。

On Radarは社会を観察して問題を特定し、われわれが生きる環境の改善にコミットすることを目的に誕生した。その第1回イベントには、小児科医、心理学者、教師、判事、イタリア警察幹部ら28人の専門家が参加。児童・青少年の虐待・暴力事件に具体的解決策を見いだすために全員が結集した。これらの事件は何年も前から、世界中の社会的惨劇の中で大きな比率を占めている。

作業グループは特に都市の郊外地域に焦点を当て、身体・精神的な虐待や社会的孤立と貧困などさまざまな形態の児童虐待問題に取り組んだ。

そこで出てきた提案の1つは、定期的なアップデート会合、および検察庁と関連業者を結ぶネットワークの推進を伴う司法機関の虐待ケア常設観測所を設置し、対話を促進して、個別状況が適切に処理されているか確認することである。しかし、それだけではない。健康診断書作成に潜在的な苦痛指標を導入するための小児科医の関与、児童の写真がソーシャルメディアに公開されるリスクについて母親になりたての人向けのトレーニングコースができる役割などが討議された。写真が児童ポルノの対象になりかねないためである。

イタリアには未成年者が約900万人おり、その9%が虐待に苦しんでいる。このうち85%は心理的、10%は身体的、3%は性的虐待である。憂慮すべきデータはパンデミック発生で悪化している。

On RadarプレジデントのMassimo Scaccabarozzi氏は「われわれの野心的な意図は、国連の2030アジェンダに沿って、特に貧困撲滅と教育アクセスを含む児童の健康の世界的必要条件の達成に寄与することである」と話した。

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