【パサイ(フィリピン)2022年12月5日PR Newswire】WWF-Philippines(WWFフィリピン)は、2022年11月28日にコンラッド・マニラで開催された「UNITED FOR CLIMATE: Sustainability Forum(気候への団結:持続可能性フォーラム)」の集大成として、Philippine Alliance for Climate Action(気候変動対策のためのフィリピン・アライアンス)の招集に向けて取り組むよう民間部門に呼びかけている。SM Investments Corporationが主催したこのフォーラムには企業オーナー、パートナーサプライヤー、政策立案者、市民社会組織が集まり、気候変動対策に関して多部門にわたる対話が行われた。
WWF-PhilippinesのKatherine 'Trin' Custodioエグゼクティブディレクターは「Philippine Alliance for Climate Actionを通じて、企業は共通のビジョンと一致した行動計画の作成で協力することができる。われわれは、経済の原動力である民間セクターにとって、これが地球温暖化をセ氏1.5度に抑えるという単一の目標に向けた取り組みを加速させるひとつの手段になるよう願っている」と述べた。
フォーラムの基調講演者の1人でもあるSM GroupのHans Sy, Jr.氏は「このフォーラムが、フィリピンの産業界全体における革新的な気候戦略に関する議論のはじまりになることを期待している。その次のステップは、今後の進め方やスケジュールについて意識を1つにし、状況に応じて適応力のある、真のフィリピン的な、統合された民間部門主導の気候変動対策に向けてどのよう前進するかを関係者の全てが合意することである」と述べた。
SM Investmentsの社長兼最高経営責任者(CEO)のFrederic C. DyBuncio氏は「WWFと協力し、われわれはCOP 27(国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議)の議論を継続し、そして今回はそれをフィリピンにとってより身近なものにするよう各位に呼びかける。フィリピンのアジェンダと、フィリピンの企業や地域社会が日々直面している現実というレンズを通して、われわれの気候変動に関する課題を見ることを当社は強く求める」とフォーラム開会の辞で述べた。
このフォーラムは、実践的な気候変動対策プランの基礎を形成する「ファイヤーサイドチャット」を通し、気候変動と戦うための共同の取り組みを開始した。
環境天然資源省(DENR)のAntonia "Toni" Yulo-Loyzaga書記官ならびにWWF PhilippinesのMaria Isabel Garcia会長は、生物多様性の損失と気候変動という世界的な2つの緊急事態と、フィリピンの気候変動に関する約束を実現するための野心的な行動の背景となる状況を提示した。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、気候関連の深刻な災害を回避するには、2030年までに世界の排出量を50%削減する必要がある。フィリピンは歴史的な気候変動に関するパリ協定の署名国の1つであり、2030年までに同国の炭素排出量の75%削減を約束している。