【北京2022年11月22日PR Newswire】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の夫人、彭麗媛(Peng Liyuan)氏は18日、タイ・アユタヤのアーツ・オブ・キングダム・ミュージアム(Arts of the Kingdom Museum)を訪問した。このイベントには、第29回アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した首脳数人の配偶者が参加した。
彭氏が到着した際には、タイのプラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-o-cha)首相の夫人、ナラポーン・チャンオーチャー(Naraporn Chan-o-cha)氏が彭氏を歓迎し、全旅程の間、彭氏に同行した。
ミュージアムの展示ホールは、タイ王室の主要な祝賀行事のための美術品やタイの伝統工芸品などを展示している。彭氏は美術品の紹介に耳を傾け、タイの職人の技能と技術を称賛した。
ミュージアムは伝統工芸品の保護と開発、さらに貧困地域の家族の支援のために建設された。彭氏は、これは中国の低開発地域における貧困緩和のコンセプトと似ていると指摘した。
ミュージアムはまた、Palace Schoolの工芸訓練センターで訓練を受けている学校に行けない子どもたちが作った工芸品を販売している。彭氏は、タイ王室の貧困撲滅プロジェクトを支援するために彼らの作品の一部を購入すると述べた。
工芸品の制作・販売は中国の多くの地域で人々を貧困から脱却させるのに役立っている。中国北西部の陝西省の切り絵、中国南西部の貴州省の刺しゅうとバティックなどの工芸品は、地元の人々の所得を向上させるために開発された。
無形文化遺産も中国の貧困緩和の取り組みの中で重要な役割を果たしている。中国の文化観光省によると、2018年から2020年までに全国で2200以上の無形文化遺産のワークショップが構築されている。人民日報紙は、これらのワークショップによって50万人の雇用が創出され、20万以上の世帯が貧困から脱却したと報じた。
▽両国の文化交流
ハスの燭台(しょくだい)に気付いた彭氏は、中国の人々はハスを愛し、泥に染まらずに成長するという高潔な資質を称賛していると語った。ナラポーン氏も同意し、ハスはタイの人々によって仏陀(ぶっだ)に敬意を表するために使われると語った。彭氏は、それはまたしても中国とタイの人々が同様の価値観を共有していることを示していると語った。
中国とタイは文化交流の長い歴史を持つ友好的な隣国である。1975年の中国・タイ間の外交関係樹立以来、両国間の文化交流の形態は拡大しており、その内容はますます豊かになっている。
彭氏とナラポーン氏の努力により、中国の南京芸術学院とタイのPrincess Galyani Vadhana Institute of Musicが2019年3月に学術に関する了解覚書に調印した。それ以降、両校は音楽分野での人材交流や共同研究、研修を通じて協力を深化させている。
文学の分野では、タイのマハ・チャクリ・シリントーン(Maha Chakri Sirindhorn)王女も両国間の文化交流に大きく貢献している。王女は中国の文化を愛好し、中国の多くの文芸作品をタイ語に翻訳している。タイ王室のメンバーとして最初に中国を訪問した王女は、中国を約50回訪問し、訪問に関する旅行記数冊を出版している。王女は2019年に中国の友好勲章を受章した。
ここ数年、中国語はタイの学生の間で人気の言語になっており、100万人以上の学生が学校で中国語を学んでいる。新華社によると、タイでは2000以上の小・中学校で中国語の授業が行われている。中国は2003年以降、タイの学校で中国語を教えるために2万人以上のボランティアを派遣している。
彭氏は訪問中に、他のAPEC首脳の配偶者とも交流し、一緒に写真を撮った。