Mindtronicは機械学習技術を使いパーソナライズされたドライブ体験を実現

【台北2022年11月17日PR Newswire】

*車を単なる「4輪電話」以上のものに!

この記事は、FusionMediumのテクノロジーオンラインメディアであるTechOrangeが実施したインタビューに基づいており、許可を得て公開されている:

スマート車両の市場規模は拡大を続けており、電気自動車や自動運転車は後戻りできないトレンドとなっている。インテリジェント車両システムには、ドライバーの判断を支援し安全性を高める先進運転支援システム(ADAS)や自動運転システムに加え、スマートコンソール、インストルメントパネル、車載エンターテインメントシステムなどで構成されるインテリジェント・コックピットが含まれる。

台湾はこの数十年来、情報通信技術(ICT)や半導体産業の勃興と発展の最前線に立っており、多国籍企業が電気自動車(EV)のサプライチェーンを再構築する中、台湾のベンダーは既存の障壁を打破し、より大きな市場機会を創出するのに有利な立場にある。

自動運転車づくりは台湾が有利か?3つの条件が必須!

先進運転支援システム(ADAS)と自動運転システムで台湾の自動車メーカーが海外のライバルに先んじていることから判断して、インテリジェント・コックピットソリューションで既にCES New Innovation Awardを3回受賞しているMindtronic AI Co. Ltd.は、台湾のスマートカー分野で国際的に成長が期待できるスタートアップ企業である。

MindtronicのMike Huang最高技術責任者は、台湾が自動運転技術大国になるには、マーケティング、資金調達、商品化の可能性という3つの重要な条件を完全に満たす必要があると語った。

第1に、自動運転車の研究開発には数百億ドル規模の投資が必要な場合が多いため、十分な数の投資家とその資金を確保する必要がある。第2に、自動運転車の研究開発から発売までの各段階において各国の開発の方針や基準が異なるため、国内市場からの十分なサポートが必要である。第3に、ソフトウエア定義車両(SDV)を真に実現するには、市場からの十分なサポートが必要である。最後に、SDVを真に実現するには、完璧なソフトウエア開発環境が必要である。

Huang氏は、自動運転車時代における台湾の優位性は人材だと考えている。課題はあるものの、台湾の小規模ながら堅固な産業環境は、知財スタートアップ企業にリソースを一点集中してつぎ込むのに好都合である。

未来の車には、どのような価値が眠っているのか?「パーソナライズされたドライブ体験が鍵!」とMike Huang氏

スマートカーや自動運転車のあり方を考える上で最も重要なのは、「なぜ人は自動運転車を買う必要があるのか?」「消費者が本当に求めているのは何か?」ということだ。

モビリティー・サービス業界でスムーズな消費者体験を提供しようとするなら、携帯電話を超える体験をユーザーにいかに届けるかを考えることが、より重要である。

例えば、Mindtronicが開発した立体視拡張現実(AR)機能付きヘッドアップディスプレー(3D AR HUD)技術は、フロントガラスではなく、前方の道路に重ねて直接ナビゲーションルートを投影することができる。このAR技術は、現実の道路上にバーチャルオブジェクトを重ね合わせ、統合されたバーチャルリアリティー体験と革新的ドライバー体験を生み出す。

Huang氏は、優れたユーザー体験は、ドライバーが望むものをAIが正確に把握することから生まれると指摘する。それは、ドライバーの状態であったり、シートの位置であったり、ドライバーの視線であったりする。このように複数の複雑な関係がある中で、膨大なユーザー情報を即座に収集し、誰にでも適用できるパーソナライズされたモデルをつくるのは至難の業である。

AIはインテリジェントなドライブ体験を生み出し、知識集約型製品はソフトウエアの価値を示す

Mindtronicは現在、ドライバーが特に興味を持っていると車載AIが判断すると、その場所の特徴を自動的に説明するツアーガイド・ロボットを開発中で、定番のドライブ旅行の意味と体験を一変させることになる。

そうしたデータや情報には、大きな商的価値がある。Huang氏は、未来の車の価値は、車両の馬力やハードウエア・コンポーネントのスペックにではなく、ユーザーが運転席に座った瞬間に新たなインテリジェント体験を感じられるかどうかにあると考えている。

Mindtronicは、より多くの有名ブランドと産業エコシステムを形成し、小企業の革新的能力と大企業の豊富なリソースを活用して補完し合えるようにしたいと考えている。さらにMindtronicは、工業局(Industrial Development Bureau)のSmart Electronics Industry Promotion Office(スマートエレクトロニクス産業計画推進室、SIPO)が設立したAI on Chip Industry Cooperation Strategic Alliance(AIオンチップ産業提携戦略アライアンス)に参加することにより、台湾のAIエコシステムと積極的かつ水平的につながっている。

この提携を通じて、Mindtronicは、産業チェーンの川上と川下のパートナーを結びつけてビジネスチャンスを生み出すとともに、より多くの台湾メーカーがAIオンチップ分野に投資するよう促し、台湾のAI産業全体がグローバル市場で競争力を発揮できるよう支援していく。

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Shine Chiu
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(日本語リリース:クライアント提供)