AIとスマート車両時代に台湾にはどんな利点があるのか?KneronのCEOは3点を指摘

【台北2022年11月17日PR Newswire】この記事は、FusionMediumのテクノロジーオンラインメディアTechOrangeが実施したインタビューに基づいており、許可を得て公開されている:

近年、ハイテク製造業の市場は、多様なスマートデバイスへの需要に対応しようと尽力している。カスタマイズされたAI(人工知能)チップへの需要が高まる中、そのような部品は従来のサプライチェーンモデルでは生産することができない。

明日のニーズを満たすため、台湾のAIチップのスタートアップ企業Kneronは2015年以来、モノリシックチップで独自のAIシステムを開発してきた。同社は既に米国、中国本土、台湾、北東アジアでプレゼンスを確立している。KneronのAlbert Liu創業者兼最高経営責任者(CEO)は、Kneronは操業の初日から「AIをユビキタスにする」という使命を守っており、将来はあらゆる端末デバイスに対してKneronがそれを実行するインテリジェントAIチップのプロバイダーになることを期待していると語った。

▽KneronはどのようにしてAI市場で主導権を握るのか?Albert Liu CEO:速く、早く、勤勉に

「当社は他よりも速く、早く、断固としている」。世界の大手メーカーと比べ、Kneronはアプリケーション実装の重要性を早く認識した。そのため、このチップメーカーは、エッジAIの概念がまだ新しく、まだあまり知られていない時から、製品と顧客を開発することに焦点を合わせ始めた。

Liu氏は「AI産業化の過程では、各市場の特性、受容、タイムラインを知ることも重要である」と語った。中国市場は新しいものに非常に受容的であり、新製品の迅速な導入に開放的であるため、2016年にKneronは中国のインターネット企業、テンセント(Tencent Holdings)およびバイドゥ(Baidu)と提携し、純粋なクラウドベースのAIアルゴリズムサービスを展開して大量の乗用車データを入手し、業界で有利なスタートを切った。

現在、その7年目に入り、Kneronの製品ラインは4つの大きなカテゴリーに分類されている。サーバー市場の顧客には、Quanta ComputerやChunghwa Telecomなどがある。インターネット・オブ・シングス(IoT)セグメントの顧客には、Hanwhaグループ、D-Link、イタリアのSpark Securityが含まれている。自動車の顧客は主に中国と日本のブランドで、トヨタや日産などが含まれている。近年、KneronはMIH ConsortiumやZhongxing Busとも提携している。

▽未来の車に対する分散型アーキテクチャーの需要を確認しているKneronは「Lego-style(レゴ・スタイル)」のチップで自動車市場に参入

Liu氏は、Kneronが2020年に自動車分野への参入を決定した理由は産業の導入サイクルと密接に関係していると語った。自動車のプリロード部門の導入サイクルは、協業の開始から実際の大量生産まで、しばしば3年から5年に及ぶ。現在、このような長い提携サイクルに対応し、AI、チップおよびシステムソリューションを提供することができるベンダーはほとんどない。

アプリケーション側の顧客のニーズを満たすためのKneronの戦略は、垂直製品ライン-ソフトウエア、アプリケーション、モデルおよび基礎となるチップ-を、その柔軟性と柔軟な差別化の利点を実証しつつ同時に調整できる単一のパッケージで開発することである。

▽台湾の自動車サプライチェーンの将来の課題は何か?

台湾のメーカーは、自動車市場が直面している課題の解決をAIチップによって始めたいと考えている。これについて、Liu氏は、完全な自動車産業構造の本質的な欠如が台湾の最大の課題であると率直に語った。

Liu氏は、これはKneronが依然、収益の70-80%を海外市場から生み出している理由であると語った。さらに、Kneronは台湾、中国本土、米国から熟練のエンジニアや役員を採用するなど、人材と市場の両方の観点から世界と直接結び付いている。

Kneronは国際市場への進出に加え、地方の小学校、高校、大学でのAI関連の教育コースの推進、ならびに工業局(Industrial Development Bureau)のSmart Electronics Industry Promotion Office(スマートエレクトロニクス産業計画推進室、SIPO)が立ち上げたAI on Chip Industrial Cooperation Strategic Alliance (AI on Chip産業提携戦略アライアンス)への参加を含め、台湾の地元のAIエコシステムを積極的に育成している。このアライアンスはまた、産業チェーンの上流と下流のパートナーを紹介して中核的なAI on Chip分野の開発に共同で投資し、台湾のAI産業全体の国際的な認知度と競争力を拡大するのにも役立った。

「台湾はAI時代の3つの最も重要な要素、すなわち、データ、最先端のアルゴリズム、およびコンピューティングパワー(半導体)を習得している。台湾の強固なサプライチェーンによって、われわれの将来はAI時代の成功に向けて有望であると確信している。私は、他国の企業や国家政策に投資する代わりに、自分たちの故郷に還元することができる日を楽しみにしている」
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Shine Chiu,  shine@fusionmedium.com

(日本語リリース:クライアント提供)