カスタマイズ技術「トーンワーク」と「コスメチップ」、CES2023イノベーション・アワード受賞
アモーレパシフィックが開発したカスタマイズ技術「トーンワーク」と「コスメチップ」が、世界最大の家電・テクノロジー展示会であるCES2023(Consumer Electronics Show 2023)で今回を含め4年連続でCESイノベーション・アワードに輝きました。
【ソウル(韓国)2022年11月17日PR Newswire】CES2023ロボット工学(Robotics)部門のイノベーション・アワードを受賞した「トーンワーク(Authentic Color Master by TONEWORK)」は、人工知能(AI)とロボットアームを基にしたカスタマイズメイクアップ・スマート製造システム・ソリューションです。人工知能のアルゴリズムで顔の色を高い精度で測定し、ロボットアームを使ってカスタマイズされたファンデーションやクッションやリップを製造します。顔認識技術と色彩学に基づいた最適のカラーを提案してくれます。トーンワークに適用された主な技術は、アモーレ・聖水(ソンス)、ラネージュ・明洞(ミョンドン)店、エチュード・新村(シンチョン)店などの店舗において体験いただけます。
CES2023家庭用電気製品(Home appliance)部門のイノベーション・アワードを受賞した「コスメチップ(COSMECHIP)」は、有効成分の入ったアクティブチップを挿入し自分だけにカスタマイズされたスキンケア化粧品が作れるデバイスです。肌に有効な多数の成分を無水処方したため保存期間が長く、また、普通の飲料水ですぐ使用できるため、使いやすいのが特徴です。アモーレパシフィックが開発したマイクロ流体デバイスにより、少量の水と有効成分を均一に組み合わせることができます。
アモーレパシフィックのパク・ヨンホR&Iセンター長は、「アモーレパシフィックのカスタマイズ技術研究と開発への継続的な取り組みが、4年連続でCESイノベーション・アワードを受賞することに繋がったことは、とても意味のあることだと思っています。これからも、アモーレパシフィックは、世界中のお客様に最高の製品を提供するために取り組んでいきます。」という思いを述べました。
**参考:CES2020-2022アモーレパシフィック・イノベーション・アワード受賞一覧(CES2023を含めて合計7件受賞)
*CES2020
1)3Dプリンティング・シートマスク製造技術(Tailored Facial Mask Pack 3D Printing System)
アモーレパシフィックは、従来のシートマスクに人によって異なる顔の大きさ、顔立ち、肌色及び肌の部分ごとのお悩みなどが十分に反映されていないことに着目し、2017年に3Dプリンター専門開発会社であるリンク・ソリューションと「3Dプリンティング技術を活用したカスタマイズ型シートマスク製造装置」を共同開発しました。3Dプリンティング・シートマスク製造技術とは、アモーレパシフィックが独自に開発したアプリケーションで顔を撮影し、目・鼻・口の位置と額・頬・顎などの面積を測って2Dのシートマスク図案をデザインした後、肌状態に合う機能性成分の含まれたヒドロゲルを組み合わせ、これを高速3Dプリンターによってプリントアウトすると、カスタマイズされたシートマスクがリアルタイムで作れる技術です。
*CES2021
1) リップ・ファクトリー・バイ・カラー・テーラー(Lip Factory by Color Tailor Smart Factory System)
「リップ・ファクトリー・バイ・カラー・テーラー」は、人工知能により顧客の肌色に似合うリップカラーを提案し、その場でリップメイクアップ製品を製造するオン・オフライン連携のカスタマイズ技術です。2,000カラー以上の製品がリアルタイムで作れるこのシステムには、様々な色素を効率的に組み合わせる高精度な技術が使われており、簡単な操作だけで正確なカラーが出せるリップメイクアップ製品を短時間で製造することができます。
2) フォーミュラリティ・トナー・パッド・メーカー(Formularity - Instant Active Toner Blending Device)
アモーレパシフィックが開発した「フォーミュラリティ・トナー・パッド・メーカー」は、CES2021ヘルス&ウェルネス部門のイノベーション・アワードを受賞しました。このデバイスは、お肌悩みに応じたアンプルを使い、その場で化粧水を作ってくれます。さらに、そのトナーをコットンに濡らし、お肌に合う温度に調節してから提供します。多様な有効成分の配合されたアンプルにより、部分別のお悩みに合わせたスキンケアを同時に行うことができ、その場で作れるので、衛生的です。
*CES2022
1) マインド・リンクト・バスボット(Mind-linked Bathbot)
「マインド・リンクト・バスボット」は、脳波で人の感情を分析し、その結果を反映した香りと色の入浴剤をその場で作ってくれるロボットです。ユーザーが、8つのセンサーの付いたヘッドセットを着用すると、リアルタイムで脳波を測定し、そのデータを分析して最適な香りと色を見つけ出します。そのデータを基に、ロボットがたった1分でカスタマイズされたバスバーム(入浴剤)を作る過程を見ることができます。
2) マイスキン・リカバリー・プラットフォーム(Myskin Recovery Platform)
「マイスキン・リカバリー・プラットフォーム」は、毎日のお肌状態を手軽に測定し、お客様にあったソリューションを提供することで、肌改善の過程を観察できる統合プラットフォームです。ユーザーは、携帯電話のカメラと照明鏡を使って肌表面の変化を診断し、小型センサーで肌内部の水分とハリを測定します。その測定データと化粧品の処方を人工知能で分析し、肌の改善に向けたソリューションを更新し続ける次世代のカスタマイズサービスです。