CGTN:中国とタンザニアが広範囲の戦略的協力パートナーシップに向け関係強化

【北京2022年11月7日PR Newswire】中国とタンザニアはこれまで長期にわたる友好関係と広範囲の協力関係を享受してきた。またタンザニアのサミア・スルフ・ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領の3日間の北京訪問により、そうした関係発展は一段と高いレベルへと引き上げられつつある。

両国は3日、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席とサミア大統領の会談で、両国関係を広範囲の戦略的協力パートナーシップへと引き上げることを発表した。同大統領は第20回中国共産党全国代表大会後に中国が迎えた初のアフリカの首脳である。

▽「真の、信頼できる」中国-タンザニア友好関係

習主席は、両国は広範囲の戦略的協力パートナーシップをさまざまな分野における次の段階での協力を進める先導役とすべきであると強調し、中国は引き続きタンザニアからの輸入を増やし、タンザニアでの中国企業の投資と事業展開を支援し、タンザニアの経済的、社会的な発展に支援を提供していくと述べた。

習主席は、中国はこれまで常にタンザニアとの関係を戦略的観点から捉え、常に信頼できる友人であったと述べた。

中国とタンザニア両国間の貿易は急速に発展してきた。貿易量は前年比47.1%増の67億4000万ドルに達した。中国の統計によると、このうちタンザニアの中国向け輸出は前年比47.3%増の6億600万ドルとなり、成長率はアフリカの平均水準を上回る速度となっている。

サミア大統領は、中国を「真の、最も大事な友人」だと見ており、進んで永遠に中国の信頼できるパートナーであり続けると述べた。

同大統領は、台湾や新疆ウイグル自治区、香港に関する諸問題など、中国の核心利益に関する問題で、タンザニアは引き続き中国を断固として支持すると述べた。

両首脳は、貿易、投資、開発協力、デジタル経済、環境に配慮した開発に関する二国間協力文書の調印に立ち会った。

両国はまた、広範囲の戦略的協力パートナーシップの樹立に関して共同声明を発表した。これは首脳外交の政治的役割主導の活用、双方向貿易の拡大、国際問題での調整と協力の強化などにまたがっている。

▽共通する未来を伴った中国-アフリカ・コミュニティーの構築

習主席は2013年のタンザニア訪問の際、中国の対アフリカ政策の指導的指針を提示した。つまり誠実さ、現実的な成果、一体感、誠意であり、これはこれ以来、他の発展途上国との連帯と協力を追求する上での中国の基本政策となっている。

習主席はサミア大統領に対し、新たな情勢の下での中国-タンザニア関係の健全な発展は両国の共通した長期的利益に資するだけでなく、新しい時代の共通する未来を伴った中国-アフリカ・コミュニティーの構築にとっても重要な意味を持っていると述べた。

習主席は、新たな発展によるアフリカにとっての新たな機会を作り出し、インフラを先導役と捉え、貿易や投資、金融面での協力を強化し、中国-アフリカ協力の新たな推進力を育成していく態勢が整っていると述べた。

サミア大統領は、タンザニアは広範囲の戦略的協力パートナーシップの樹立を1つの機会として捉えることで中国と協力し、さまざまな分野での実務的な協力を強化し、二国間関係を新たな時代のアフリカ-中国関係のモデルとして構築していくと述べた。

同大統領は、アフリカ諸国の発展促進における中国-アフリカ協力フォーラム(FOCAC)の役割を強調し、タンザニアは今後もFOCACに積極的に参加し、支持していくと述べた。

FOCACは中国とアフリカ諸国が全体協議を行い、実利的な協力を実施するための効果的なプラットフォームおよび多国間メカニズムである。

中国のChen Mingjian駐タンザニア大使は10月にタンザニアのダルエスサラームで開かれたFOCACを通じた中国-アフリカ協力に関する会議で、FOCACが設立されて以来、中国企業はアフリカで1万キロを超す鉄道、約10万キロの道路、約1000の橋梁、約100の港、多数の病院や学校を建設したと述べた。

同大使によると、2021年に中国-アフリカ間の貿易量は2542億ドルに達し、また中国のアフリカでの直接投資残高は560億ドルを超え、フォーラムが設立された2000年に比べてそれぞれ25倍と100倍となった。

https://news.cgtn.com/news/2022-11-03/President-Xi-meets-Tanzanian-counterpart-in-Beijing-1eF2emfkt20/index.html 

ソース:CGTN