ストックホルム, 2022年10月29日 /PRNewswire/ -- 10月29日は世界乾癬デーである。乾癬に対する認識を高めるため、毎年、世界の乾癬コミュニティーが団結し行動している。今年のテーマは、メンタルヘルスである。
乾癬患者の10人に1人が、臨床的うつ病と診断されている(注1)。48%が不安を経験している(注2)。心理的影響は、本疾患を抱える人々の生活の重要部分として認識されるようになってきている。
実際、乾癬がうつ病や不安を引き起こす論理的理由は数多くある。この慢性的で目立つ疾患を患っている人々は、しばしば汚名や羞恥心と戦っている。その症状は見苦しいと思われがちで、多くの人が本疾患は伝染するものと誤解している。また、皮膚のかゆみや関節の炎症など、痛みや不快感との戦いも日常茶飯事である。医療費がかさみ、そこに障害や差別による収入減が加わることで、経済的ストレスがさらに強まる。予期せぬ発作に襲われることもあり、常に警戒が必要である。こうした理由やそれ以外の理由により、81%の患者が、乾癬は人間関係、親密さ、そして最終的には幸福感を損なっていると回答している(注3)。
しかし、外的要因だけが乾癬に伴ううつ病や不安の原因ではない。実際、乾癬の原因となる炎症は、内因性のうつ病や不安も引き起こすことがある。乾癬を患っている人が、しばしば悪循環に陥っているように感じると回答しているのは、このためである。乾癬がうつ病や不安を引き起こし、今度は不安やうつ病が乾癬を悪化させるのである。
2022年世界乾癬デーに向け、乾癬と闘う世界的組織IFPA(国際乾癬患者会連盟)は、乾癬を抱えて生きる全ての人々のメンタルヘルスを改善するため、一致団結し行動している。
IFPAのFrida Dunger Johnsson事務局長は「皮膚科医やリウマチ専門医は、患者の苦しみが身体的症状にとどまっていないことに気づいた時、支援を提供できるようになるべきだ。場合によっては、それは治療方針の変更を意味するかもしれない。適切な治療によって炎症が抑えられ、身体的影響だけでなく心理的影響も改善されることを、われわれは知っている」と説明した。
IFPAに参加し、メンタルヘルスと乾癬に関するメッセージを共有しよう。参加するには、psoriasisday.org にアクセスを。
(注1)Dowlatshahi, E. A., Wakkee, M., Arends, L. R. & Nijsten, T. The prevalence and odds of depressive symptoms and clinical depression in psoriasis patients: A systematic review and meta-analysis. Journal of Investigative Dermatology 134, 1542–1551 (2014).
(注2)Fleming, P. et al. The prevalence of anxiety in patients with psoriasis: a systematic review of observational studies and clinical trials. Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology vol. 31 798–807 (2017).
(注3)IFPA | Psoriasis and Beyond: The global psoriatic disease study. https://ifpa-pso.com/projects/psoriasis-and-beyond.
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