パリ, 2022年10月20日 /PRNewswire/ -- The international Art Basel organization(MCHグループ所有)は、FIACに代わって初のParis+art fairの開催(10月20~23日)を予定しています。 この変更は、Skarstedt、David Zwirner、Peter Kilchmannなど、フランスの首都に新しいギャラリーが次々とオープンし、GagosianとContinuaの新しい支店が加わり、旧Bourse de Commerce(貿易取引所)にPinault Collectionが落成したことを受けて行われるものです。 これらの動きは、ポスト新型コロナ、ポスト・ブレグジットの時代に世界のアート市場において、優位なポジションを取り戻そうとするパリの野望を明確に物語っています。
「その歴史から、パリは常に近代美術と印象派美術の中心であり続けています。しかしフランスの首都は今日、現代美術、さらには超現代美術の分野で自らの地位を確立しなければならない立場にあります、さもなければデジタル化の波に完全に乗り遅れるリスクがあります」と、Artmarket.comのCEOでアートプライスの創設者のThierry Ehrmannは主張しています。
「第二次世界大戦後に米国が展開した努力は、芸術的創造性を刺激し、それを国際的に認知させる上で、自身の持つ強力な市場が持ち得るその影響力を実証しました。 このような理由から、私たちはArtmarket.comとともにADIAF(フランス芸術国際普及協会)とマルセル・デュシャン賞を支援することを非常に誇りに思います」。
自己満足に陥っているパリのマーケット
過去20年間において、フランスにおける美術品オークションの取引高は、取引量、オークションの売上高、ともに世界各国と同じ割合で進展してきました。 しかし、現代美術部門(1945年以降に生まれたアーティスト)のみに焦点を当てると、パリは2000年には世界のオークション売上高の3.2%を占めていましたが、2021年には2.6%、2022年上半期には1.8%まで落ち込んでいることがわかります。
現代美術オークションの都市別売上高: 2000年と2021年の比較
ニューヨーク: 2000年5900万ドル - 2021年9億5500万ドル
香港: 2000年55万8000ドル - 2021年7億ドル
ロンドン: 2000年1300万ドル - 2021年432万ドル
パリ: 2000年300万ドル - 2021年7300万ドル
このような背景から、RMN(Réunion des Musées Nationaux)は、パリでの新しい現代美術フェアのためにグラン・パレ貸出の入札を開始しました。そして、これまで約半世紀にわたりFIACに貸与されていたグラン・パレを、今後7年間、MCHグループに貸与されることになりました。 MCHグループがバーゼル、マイアミ、香港で開催する「アート・バーゼル」フェアの革新的な提案は、ややもすれば自己満足に陥りがちなパリのマーケットを活性化するでしょう。 そのため、第48回FIACの代わりに、光の街は、Paris+の「グランド・プレミア」を発見しようとしています。
マルセル・デュシャン賞受賞作品...
10月はパリのアート市場にとって重要な月であり、現代美術フェアの持つその磁力によって、多くのイベントが開催されます。 また、ADIAFにとっては、今年度の最終選考に残った4名のアーティスト(Giulia Andreani、Iván Argote、Philippe Decrauzat、Mimosa Echard)の中から1名に対してマルセル・デュシャン賞を授与する絶好の機会でもあります。Artpriceはこの活動を支援し、2022年の受賞者Mimosa Echardにお祝いの言葉を表明します。
www.adiaf.com/le-prix-marcel-duchamp-2022/
www.artprice.com/artist/544338/mimosas-echard/lots/pasts
Artpriceは、10月17〜23日の1週間、フランスの首都で20以上のファインアートのオークションセールが実施されることを確認しています。 クリスティーズは、パリで2つの主要なセッション(「モダンアート」と「アヴァンギャルド」)を開催し、BéatriceとPatrick Caputの素晴らしいアフリカのコレクションも展示する予定です。
サザビーズは、翌週(10月24日~26日)にファインアートの大規模なセールの開催を決めており、Paris+とそれに伴う動向を足がかりとして考えているようです。
「フィリップスはフランスにオークションルームを開設することはありません」
ファインアートの売上高で世界第3位を誇るオークション企業は、フランスの首都でセールを開催するつもりはないとのことです。フィリップスは、当面はニューヨーク・ロンドン・香港の3都市を中心に、得意とする現代美術や戦後美術の高級品(時計、宝石、デザインなど)の販売を中心とした事業の展開に力を入れていくと考えています。
一方、ボナムズは、フランスとベルギーで活動するCornette de Saint-Cyrを買収し、全く異なる拡大戦略をとっています。 ブリュッセルは、フランスの首都の影に隠れることなく、パリの美術品市場にいる多くのプレーヤーにとって、自然な発展の機会をもたらしています。 テンガロン、オバディア、アルミン・レヒなどのギャラリーが徐々に進出していますが、ジュネーブやルクセンブルグといった、フリーポートのある都市を好むギャラリーも存在します。
オペレーション「現代美術とNFT」
MCHグループは、国内外の一流ギャラリーから厳選され、ファッションやテクノロジーの世界との相乗効果により生み出された現代美術をアート・バーゼルの主役の座に据えました(フェアの名前に「+」マークがあるのは、そのためです)。 フランス発祥のブロックチェーン「Tezos」も、アート・バーゼルの主要なパートナーのひとつです。
先に述べたように、パリは現代美術および超現代美術市場において、その存在を主張するのに苦労しています。 2022年前半のオークションで2000万ドル以上の値をつけたベスト3の作品は、オールドとモダンの作品でした。
- 歩く女 [I] アルベルト・ジャコメッティ作 ジバンシー・コレクションより
- 野イチゴのバスケット ジャン=バティスト=シメオン・シャルダン作、Cabinet Turquin所蔵
- A Nude Man with two Figures クリスティーズによりミケランジェロ作とされている
2022年上半期、現代美術作品(1945年以降に生まれたアーティストの作品)のフランスでの最高額は100万ドルで、この額は今年、すでに香港で47回、ロンドンで51回、ニューヨークで71回突破しています。
Artprice by Artmarketの最新の超現代美術市場レポートによると、フランスが独自の現代美術シーンを育む際に直面している困難が浮き彫りとなっています。 例えば、2021年にオークションで最も成功した40歳未満のフランス人アーティストであるClaire Tabouret の絵画は、ロンドン(オークション売上高の49%)、ニューヨーク(30%)、香港(20%)で落札されています。
それゆえ、Paris+ by Art Baselは、フランスの首都を国際的な現代美術市場の中心へと復権させ、その歴史と特殊性を受け入れてもらうことを使命としています。
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ArtmarketとそのArtprice部門は、1997年にCEOのthierry Ehrmann氏によって設立され、1987年に設立されたGroupe Serveurにより管理されています。
創業者について ©で詳細をご確認くださいませ。
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Artmarketは、アート市場の国際的なプレイヤーであり、その中でもArtprice部門は、77万人以上のアーティストを対象に3,000万以上のインデックスとオークション結果を含むデータバンクにその歴史と最新のアート市場情報を蓄積、管理、活用することで世界をリードしています。
アート市場に関する情報の世界的なリーダーであるArtmarketのArtprice部門は、その国際標準のマーケットプレイスを通じて、世界有数のファインアートNFTのプラットフォームとなることを目指しています。
Artprice Images®では、世界最大のアート市場画像バンクに無制限にアクセスすることができます。当社の美術史家がコメントした1700年から現代までの芸術作品の写真や彫刻のレプリカなど、1億8000万点以上のデジタル画像をご覧いただけます。
Artprice部門を持つArtmarketは、6300のオークションハウスからのデータを常時蓄積し、主要な報道機関やメディア(7200の出版物)にアート市場の主要情報を提供しています。540万人(「メンバーズログイン」+「ソーシャルメディア」)のユーザーが、他の会員が投稿した広告にアクセスすることができます。本ネットワークは今日、固定価格または入札価格でアート作品を売買する世界標準のマーケットプレイス®の代表的な存在となっています(オークションはフランス商法L321.3条2項および3項で規制されている)。
Artprice部門を有するArtmarketは、アート市場のグローバルプレーヤーとしての地位を固めるプロジェクトにおいて、同社を支援している公共投資銀行(BPI)から国家的な「革新的な企業」の賞を授与(2018年11月までの3年間で2回)されています。
Artprice、2022年超現代美術市場レポートを発表:
https://www.artprice.com/artprice-reports/the-contemporary-art-market-report-2022
Artprice2022年半期報告書:欧米でアート市場が強い成長を取り戻している。
https://www.artprice.com/artprice-reports/global-art-market-in-h1-2022-by-artprice-com
Artprice by Artmarketの2020年世界のアート市場レポート(2021年3月発行):
https://www.artprice.com/artprice-reports/the-art-market-in-2021
Artmarket.comによるArtpriceの2020年/21年の現代アート市場レポート:
https://www.artprice.com/artprice-reports/the-contemporary-art-market-report-2021
ArtmarketがArtprice部門で掲載したプレスリリースの目次
serveur.serveur.com/Press_Release/pressreleaseEN.htm
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混沌とした邸(ニューヨークタイムズ紙による評)として世界に名高いOrgane 現代美術館に本部を置いているArtmarketとそのArtprice部門の錬金術とその世界をご覧ください。https://www.artprice.com/video:https://issuu.com/demeureduchaos/docs/demeureduchaos-abodeofchaos-opus-ix-1999-2013
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