【シアトル2022年10月6日PR Newswire】
*この産業コンテストの焦点は魚粉や魚油の最大の消費者である肉食種
F3 – Future of Fish Feed(F3 — Future of Fish Feed )は、Star Milling Co、Empagran、Jiangsu Fuhai Biotech Co, Ltdの動物飼料メーカーの3社がF3 Challenge - Carnivore Edition(F3チャレンジ – 肉食種対象)で、それぞれが大賞の10万米ドルを受賞したと発表した。F3 Challengeは世界のシーフード産業をリードするコンテストで、水産養殖用飼料に含まれる天然魚をなくし、魚粉や魚油を含まない水産養殖用飼料の開発・商品化に向けたイノベーションを促進することが目的である。
F3 Challenge Winners (Left to Right) University of Arizona Professor Kevin Fitzsimmons, Star Milling Co. VP/General Manager Paul Cramer, Empagran Technical Advisor Pablo Intriago, Veramaris Business Development Director Jorge Torres, and Jiangsu Fuhai Biotech Co., Ltd. CEO Zhijun Hu
F3 ChallengeのKevin Fitzsimmons会長(アリゾナ大学教授)はGlobal Seafood AllianceのGOAL会議の特別式典で「昨今の困難な状況やサプライチェーンの混乱にもかかわらず、挑戦に立ち向かった全ての出場者を祝福する。彼らの努力と柔軟性が報われた」と述べた。
毎年、世界の食料生産において、推定1600万トンの天然魚が魚粉や魚油として使用されるためだけに捕獲されている。現在、世界のシーフード食品の半分以上を水産養殖品が占め、イワシ、カタクチイワシ、メンハーデンなど油分の多い魚は「飼料魚」と呼ばれ、水産養殖はその圧倒的な消費者となっている。水産養殖場にとって最大の関心事は飼料である。
この賞金は、サケ科、エビ科、その他の肉食種の各3部門で、天然魚や海産動物の成分を一切使用しない「魚不使用」の飼料を最も多く製造・販売したコンテスト出場者に贈られた。
▽受賞者について
- 米国に本社を置くStar Milling Co.(Star Milling Co. )は、ニジマス用にオメガ3 DHAを豊富に含む藻類と心臓に良い亜麻油を配合した非遺伝子組み換え植物性飼料が評価され、受賞した。
- エクアドル企業のEmpagran(Empagran )は、EPAとDHAオメガが豊富なVeramaris(Veramaris )の藻油を使ったバナメイエビ用の植物性処方によって受賞した。
- 中国が本社のJiangsu Fuhai Biotech(Jiangsu Fuhai Biotech )は、オオクチバス用の飼料として、脱皮全脂肪大豆を微生物と酵素で発酵させた独自のFatide(R)製品を使用している。
日本に本社を置く株式会社ダイニチ(Dainichi Corporation)はマダイ用飼料の画期的な開発により、賞金2万5000ドルの特別賞を受賞した。
約16カ月の本コンテストの間に、すべてのシーフード食品カテゴリーで300万キロ以上の飼料が販売され、9500万尾以上の飼料用魚が動物飼料として使用されるのを免れた。
F3 - Future of Fish Feedは水産養殖産業が魚粉や魚油に依存することを減らし、サプライチェーンの将来性を確保することにより、より確実な世界の食糧安全保障を実現する。
次回のF3チャレンジはパラタントに焦点を当て、2023年初頭に発表される予定。
▽問い合わせ先
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ソース:F3 - Future of Fish Feed