スボティツァ（セルビア）, 2022年9月30日 /PRNewswire/ -- ElevenEsは、2年間の開発プログラムを完了し、欧州で最大のバッテリーセルのプロトタイプを生産。顧客への引き渡しは2023年第1四半期に開始される。
欧州で最初かつ最大のフルサイズのLFP （リン酸鉄リチウム）バッテリーセルが、バッテリーセル開発のパイオニアである ElevenEs によって開発された。その最初のバッチは、2023年第1四半期に顧客テスト向けに出荷される予定。同社は、世界中の150件以上の主要な持続可能なエネルギー技術を紹介するEIT InnoEnergyの年次国際ネットワーキングイベントであるThe Business Boosterで、同社のEDGEバッテリーセルが展示されると発表した。 同イベントは、今年9月28、29の両日、ポルトガルのリスボンで開催される。
Nemanja Mikać, CEO of ElevenEs with the LFP battery cell
LFPバッテリーセルのElevenEsの最高経営責任者（CEO）；Nemanja Mikac氏
2022年のブルームバーグ NEF（Bloomberg NEF） によると、世界のバッテリー市場シェアの40%に達するLFP技術は、より安全性が高く、コストが低く、持続可能性が高い（ニッケルとコバルトを必要としない）という特徴がある。電気自動車で実証済みの安全機能に加え、LFPバッテリーは競合する最も一般的な技術よりも2倍長持ちする。ここ数か月間に、Tesla、フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス、フォードなどの主要な自動車会社が、すでに自社の車両にLFPセルを導入している。
ElevenEsのNemanja Mikac最高経営責任者（CEO）は「500を超える研究室サンプルセルを作成、テストした結果、われわれは最終的なセル化学と設計を開発し、50人近くの国際チームに成長した。われわれは計画どおりに供給し、シリーズBの資金調達ラウンドを今年末に完了、生産能力を300－500MWhに拡大し、成長をさらに加速するために数人の戦略的投資家を迎え入れる予定だ」と述べた。さらに、同氏は、ElevenEs が プリズムフォーマットにおける3つの異なるEDGバッテリーセルサイズを市場に提供することを強調、これはグローバル市場で現在入手可能なすべての大量生産バッテリーに対して競争力を持つことになろう。
EIT InnoEnergyのDiego Pavia CEOは「1年前の同じカンファレンスの際には、この会社はまだ初期の開発プロジェクトにすぎず、このバッテリーも存在していなかった。彼らがこのような短期間で成し遂げたことを見るのは素晴らしいことだ」と語った。
ElevenEsは、LFPバッテリーのアクティブな部分を形成する電極製造の重要なコンポーネントである高精度アルミニウム加工で約30年の経験とノウハウを持つ多国籍アルミニウム加工大手である Al Pack Groupの産業スピンオフ・プロジェクトである。
研究所とR&D（研究開発）センターは2021年6月から稼働、第1段階の生産工場は2023 年1月までに完成する予定である。ギガスケールの生産（8GWh）の第1段階は、年間20 万台の自動車用バッテリーを供給する能力を備えており、2025年末までに予定されている。さらなる拡張計画が近く発表される予定だ。
より多くの新興企業が拡張計画を発表しているにもかかわらず、欧州のバッテリー市場は依然として十分なサービスを受けていない。
ElevenEsのような製品開発が非常に進んでいる企業にとって、急速な成長はたゆまぬ製品フォーカスと適切に実行された工業化戦略によってもたらされる。持続可能でローカライズされたバッテリーに対する欧州の需要が高まっており、欧州のバッテリーメーカーの信頼性と製品リーダーシップが不可欠になっている。
▽ElevenEsについて
ElevenEs は、LFP（リン酸鉄リチウム）カソードバッテリー技術のパイオニアであり、欧州で最初かつ最大のフルサイズ LFPバッテリーセルの開発者である。
同社は、アルミニウム加工の多国籍業界リーダーであるAl Pack Groupからの産業スピンオフである。広くアクセス可能でコスト効率の高いエネルギー貯蔵ソリューションを作成することにより、電気自動車や大量輸送機関にバッテリーを提供し、持続可能な未来を包摂的かつ必然的なプロセスにする。
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