【バンコク2022年9月21日PR Newswire】チュラロンコン大学教育学部の講師が、子供たちに思いやりの気持ちを教え込むとともに、社会で高齢者や障害のある人たちと穏やかに暮らすように教える教育玩具を開発した。
このドールハウス(Doll House)は、他の人たちと幸せに暮らすことができるように、3歳から6歳までの子供たちに共感するということを教え込み、成熟を促すため、チュラロンコン大学教育学部芸術・音楽・ダンス教育学科芸術教育専攻のPornthep Lerttevasiri助教によって開発された。
▽社会シミュレーション
このドールハウスは、人形が視力障害、聴力障害、脳性まひなどを含むさまざまな形の障害を表現し、子供たちに安全なMDF(中密度繊維板)で作られたリアルなメカニズムを持つ日常生活で使用される機器を身に着けているという点で際立っている。世界クラスの賞を獲得した研究に基づいて開発されたこのドールハウスと人形は、特許を取得したジョイントとロッキングシステムで作られており、リアルで遊ぶのに興味深いものになっている。
▽共生の楽しみ
玩具セットには、障害者や高齢者との共生の大切さ、ならびに機器の操作や道を渡る際などの適切な手助けの方法に関する基本マニュアルが付いている。
▽説教するのではなく遊ぶ
Pornthep助教は、保護者や教師は障害のある人たちを手助けするための方法、助言、機器の情報が入っている基本マニュアルを読んで理解し、子供たちのためにその情報を楽しい遊びになじませることができるようにしなければならないと強調している。
保護者や教師は、子供たちだけで想像力豊かにドールハウスで遊ばせてもよいが、大人と子供は一緒に時間を過ごして学ぶべきである。年齢に応じた楽しみと共に付いてくる生涯学習である。
障害者は同情を求めているのではなく、理解と正しいやり方での手助けを必要としている。このドールハウスは、子供たちが遊ぶための楽しみであると同時に、障害者を手助けする方法、機器の使用方法、そして最も大切なのは、障害者や高齢者と共生する方法を学ぶための楽しみである。
ドールハウスに興味のある人は、チュラロンコン大学教育学部芸術・音楽・ダンス教育学科芸術教育専攻のPornthep助教に問い合わせを。Tel +662-218-2565 ext 5601
詳しい情報はhttps://www.chula.ac.th/en/highlight/74200/ を参照。