復星は総資産2700億元に対し、負債1000億元

【香港2022年9月20日PR Newswire) -復星国際有限公司(SEHK: 00656、「復星国際」)は、国際投資銀行大手のモルガン・スタンレーから、「オーバーウエート」の格付けを再度取得し、目標株価は11.4香港人民元となった。

復星は上半期に堅調な収益成長を達成し、総収益は2021年同期比17.7%増の828億9000万人民元に達した。当社グループが産業界で長年にわたって深く取り組んできた成果により、当年度下半期には多くのセグメントにおける事業の財務および営業指標が急速に回復する見込みである。

総資産2700億人民元に対し、復星の実質的な負債は1000億人民元

市場は復星国際の債務状況を懸念しており、復星が6000億人民元以上の債務を抱え、プレッシャーにさらされているとみられている。しかし、復星国際の2022年上半期の決算によると、6月30日時点で総資産は8497億人民元で、総負債は6513億人民元だが、この復星の負債6500億人民元というのは、実際は紛らわしい表現である。金融機関の債務というのは、従来の企業の有利子負債とは異なり、復星国際の実質的な企業債務は、実は2600億人民元に過ぎない。さらに細かく言えば、この2600億人民元の負債には、グループ傘下の豫園商城や復星製薬などの上場子会社の負債も含まれる。これらの債務は上場企業が独自に返済義務を負う。つまり、復星国際に帰属する実質的な負債は1000億元程度に過ぎず、それに対応する総資産は2700億元で、1口当たりのNAV(純資産価値)は20元程度となり、負債返済の大きなプレッシャーはないと言える。

復星国際、モルガン・スタンレーから「オーバーウエート」格付けを3回取得、目標株価は11.4香港ドル

モルガン・スタンレーは9月16日に調査レポートを発表し、レポートでは、最近の中間期決算説明書で報告された復星の連結レベルの債務は主に事業子会社によるものであり、ホールディングスレベルの負債は、オンショア負債、オフショア負債、銀行借入も含まれて、もっと少ないと推定している。現金に関しては、オープンマーケットの閉鎖により、最近、流動資産の一部を売却し手元資金を強化したことは理解できるとした。当面の債務返済については、直近の資産売却に伴うキャッシュ・フローと自己資金で十分賄えると見込まれている。このため、モルガン・スタンレーは復星国際の格付けを「オーバーウエート」に据え置き、目標株価を11.4香港ドルとした。

(日本語リリース:クライアント提供)