リヤド(サウジアラビア), 2022年9月15日 /PRNewswire/ -- Global AI Summit(グローバルAIサミット)での閣僚級円卓会議の後、Digital Cooperation Organization(デジタル協力機構、DCO)の加盟国は、AI技術を使って人々、コミュニティー、国家、世界全体に利益をもたらすことを目指すRiyadh AI Call for Action Declaration(リヤドAI行動宣言、RAICA)を採択することに合意した。
宣言にはバーレーン、キプロス、ジブチ、クウェート、モロッコ、ナイジェリア、オマーン、パキスタン、ヨルダン、ルワンダ、サウジアラビアのDCO全加盟国が署名した。
行動宣言は、AIの分野の現在と、出現しつつある、および未来の人道的問題を特定して対処するというDCOのコミットメントの推進を目指している。宣言は、仕事の質を改善し、より適切に設計された公共政策を開発し、エコシステムの効率を高めることによって、世界中の何百万人もの生活に利益をもたらすツールとしてAIを使用できるさまざまな方法を強調している。
DCOのDeemah Al Yahya事務局長は「DCO は、あらゆるレベルの多様な組織の協調を通じて、包摂的なデジタル経済を確立するという理念によって創設された。RAICA宣言はこの考えを実践に移すものである。宣言に署名することで、DCOの全加盟国は世界中の人々の生活を改善するためにAIの大きな可能性を活用することにより、すべての人により明るい未来をもたらすという共通の願いを再確認した」と語った。
宣言は、この未来の実現に役立つ7つの重要な柱を強調している。それぞれが、AIの恩恵をすべての人が享受し、誰にも悪影響を及ぼさない方法に取り組むという原則から成っている。
デジタルデバイド(情報格差)の解消
恵まれないコミュニティーの支援
デジタル開発の推進
公平性と無差別の実現
AIイノベーションの推進
AIを活用した気候変動対策
国際的協調と協力への関与
DCOは、これらの柱の履行に役立つ一連の行動分野を明らかにした。その履行のために、加盟国は(1)AIリテラシーを獲得するために必要なリソースのすべての個人への提供(2)組織と協力して人権擁護促進へAIを使用する方法の特定(3)デジタルインフラストラクチャーの改善(4)包括的なAI倫理ガイドラインの採用(5)世界の課題に対処するためのAIを活用したイニシアチブの開発(6)AIを使用して人間による気候への影響の軽減(7)多国間協力を確立して諸国間のAIアクセシビリティーの加速-を促進する。
宣言全文の閲覧は、ウェブサイトwww.dcoinsights.com/RAICA を参照。
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