CATLとBMWグループが円筒型バッテリーの供給で枠組み契約締結

【寧徳(中国)2022年9月13日PR Newswire】CATL(Contemporary Amperex Technology Co., Limited)とドイツの自動車メーカーBMWグループは9日、2025年から発売するBMWの電気自動車(EV)の新シリーズ「NEUE KLASSE」に搭載する円筒型バッテリーセルの供給で複数年契約を結んだと発表した。

契約によると、CATLはBMWグループに新しい円筒型バッテリーセルを納入する。標準直径46mmのバッテリーセルを生産するのは、CATLが中国と欧州に建設する、それぞれ最大20ギガワット時(GWh)の年間生産能力を持つ2つの電池工場で、いずれもBMWグループ専用工場となる。

CATLの新しい円筒型バッテリーセルを搭載するNEUE KLASSEに採用されるBMWの第6世代eドライブ技術は、エネルギー密度、充電速度、航続距離に関してEV技術を大きく飛躍させるものである。

今回の契約は、持続可能で将来的な循環型バッテリーバリューチェーンを構築するとの両社共通のコミットメントに基づいている。CATLは、高性能バッテリーセルの製造に、主に再生可能エネルギーと再生素材を利用する予定。新世代のバッテリーセルに使用されるコバルトとリチウムは、認定済みの採鉱場から調達される。

BMWグループのNEUE KLASSEアーキテクチャーとCATLの最高水準の低炭素バッテリー技術の組み合わせにより、両社は欧州および世界のeモビリティー移行における主導的地位を維持するとともに、より環境に優しい未来に向けたビジョンを共有する両社の特別なパートナーシップにさらなる重要な節目をもたらすことができる。

CATLのRobin Zeng創業者兼会長は「BMWグループはCATLにとって特別かつ主要なパートナーであり、過去11年間にわたり築き上げ、強化されてきた戦略的パートナーシップを拡大できるのは非常にうれしい。当社には多様な最先端の製品・技術ポートフォリオがあり、BMWグループの次世代の高級電気自動車の駆動力となる最適なソリューションを提供できると確信している。当社はパートナー向けにより競争力のある持続可能なソリューションを開発・提供し、eモビリティーとエネルギー転換をグローバルに推進することを楽しみにしている」と語った。

BMW AGのJoachim Post購買・サプライヤーネットワーク担当取締役は「BMWグループとCATLの協力関係が成功裏に拡大していることを喜んでいる。われわれは2025年以降も、次世代バッテリーセルでの提携を継続していく。CATLは、われわれと同様に持続可能な活動を重視する強力かつ献身的なパートナーだ。両社は今後も業界をリードし続け、持続可能で環境に配慮した活動に明確にコミットしている」と語った。