*シリーズAラウンドはSBIグループと三井住友銀行(SMBC)が主導
*bancoはデジタルプラットフォームを通じて、東南アジアの零細・中小企業(MSME=Micro, Small and Medium Enterprises)向けのグリーンファイナンスソリューションを提供
【シンガポール2022年9月2日PR Newswire】
シンガポールに本社を置くフィンテックスタートアップのbanco(RABC Group)は30日、日本の大手金融グループのSBIグループ、三井住友銀行(SMBC)やR3、Savills、KZM & Companyなどの投資家を中心としたシリーズAラウンドの資金調達で670万米ドルの調達に成功したと発表した。
この資金調達でbancoは、技術力・事業開発力を持つ人材の採用と、東南アジアでの市場拡大を目指している。
2018年に設立されたbanco(RABC Group)はシンガポールに本社を置き、中国と日本に子会社がある。Bancoのプラットフォームは、RABC GroupのMSME向け融資における専門的知識と密接な業界パートナーシップによるデジタル化機能を活用し、MSME向けにセクターに特化した持続可能な金融ソリューションを開発している。
SBIホールディングスの北尾吉孝代表取締役会長兼社長(CEO)は「bancoのシリーズA資金調達をSMBCやR3の戦略パートナーとともに主導できてうれしく思う。SBIとSMBC、R3、bancoが協力し、アジアの中小企業(SME)に対して、より包括的な金融ソリューションを提供し、ESG目標を達成することが出来ると考えています。Bancoはこの分野におけるリーディングカンパニーに成長すると確信しています」と述べている。
SBIグループは1999年に設立され、「金融規制緩和」と「インターネット革命」という二大潮流に乗って消費者にとって有益なさまざまな金融サービスを提供することで、大きなな成長を遂げてきた。
banco(RABC Group)を共同設立したLincoln Yin最高経営責任者(CEO)は「われわれは今回の資金調達を経て、グループがこれまで培ってきたフィンテック技術を用いてアジアのMSMEのために、より良い持続可能な金融インフラストラクチャーを構築し、更に地域的に広げていく未来を展望している。われわれは、当社のクライアント、パートナー、投資家からの信頼と支援をうれしく思うとともに、それを謙虚に受け止め、更に事業を親展することで、この金融変革期に新しい機会を切り開いていきたいと思っている。東南アジアでは、MSMEがASEAN各国の国内総生産(GDP)の50%以上を占めているが、事業継続の要である資金調達で依然として困難に直面している。ASEANは気候変動に適合しようとしており、MSMEが包摂され、よりグリーンで持続可能になるようにインセンティブを与えることがますます重要になっている。テクノロジーと新しいデータ主導の金融商品は、MSME向けの持続可能な金融へのアクセスを向上させるうえで重要な役割を果たすことになる」と述べている。
(日本語リリース:クライアント提供)