【寧徳(中国)2022年8月15日PR Newswire】2022年8月12日、Contemporary Amperex Technology Co., Limited(CATL)は、73億4000万ユーロを投じてハンガリー東部デブレツェンに100GWhのバッテリー工場を建設すると正式に発表した。これはドイツ工場に続く欧州で2番目のバッテリー工場となる。株主総会の承認を経て、年内に最初の生産設備の建設に着手する予定だ。
このプロジェクトは、デブレツェンの南部工業パーク内の221ヘクタールを占め、セルとモジュールの両方を欧州の自動車メーカーに供給する。
デブレツェンは欧州の中心に位置し、メルセデス・ベンツ、BMW、Stellantis、フォルクスワーゲンといった顧客の自動車工場の幾つかに近接している。CATLのデブレツェン工場によって欧州市場のバッテリー需要に対応できるようになり、グローバル生産ネットワークの展開を改善し、欧州におけるeモビリティーとエネルギー転換を加速するサポートをする。
CATLは、バッテリー製造におけるカーボンフットプリント削減へのコミットメントの一環として、再生可能エネルギーによる電力を使用し、ハンガリーの現地パートナーとの太陽光発電の開発を検討している。
また、CATLは、持続可能で循環型のバッテリーバリューチェーンを構築するため、現地のパートナーと手を組み、欧州でバッテリー材料の施設を設立できるかどうかも検討している。
CATLの創業者兼会長であるRobin Zeng博士は「デブレツェンの工場が当社の競争力をさらに高め、欧州の顧客への対応がより良くなり、欧州におけるeモビリティーへの転換を加速させることは間違いない。ハンガリーでのグリーンフィールドプロジェクトは、CATLのグローバル展開における大きな飛躍となり、また人類のグリーンエネルギー推進に大きく貢献する当社の取り組みの重要な一歩となるだろう」と述べた。
ハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外務貿易相は「世界経済、欧州経済ともに、昨今は大きな困難に直面している。われわれハンガリーは、大陸における景気後退から例外の地域となるという明確な目標を掲げている。この目標を達成するための最良の手段は、自動車産業の最も革新的な分野であるエレクトロモビリティーへの最先端投資を呼び込むことだ。CATLがハンガリー史上最大のグリーンフィールド投資の実施を決定したことを誇りに思う。ハンガリーは近年、世界有数のバッテリー生産拠点となっており、この巨大な投資によってその地位をさらに強化することができる」と述べた。
この新しいプロジェクトは、CATLの欧州の顧客から好評を博した。メルセデス・ベンツグループAGのMarkus Schafer取締役兼開発・調達担当最高技術責任者(CTO)は「このハンガリーの最新鋭の欧州CATL工場は、当社の主要パートナーとともに電気自動車(EV)生産のスケールアップを図るための新たなマイルストーンとなる。CATLは当社にとって、新工場の初期容量の最初で最大の顧客として、欧州における当社の次世代電気自動車向けに最高品質のカーボンニュートラルのバッテリーセルを提供してくれるパートナーとしての技術リーダーであり、そのため、現地から現地へという調達における当社のアプローチを踏襲する」と述べた。CATLのハンガリーにおけるCO2ニュートラルプロダクションへのコミットメントが、当社のAmbition 2039を支援することを誇りに思う」と述べた。