【ハルビン（中国）2022年8月12日PR Newswire】以下は科技日報（Science and Technology Daily）の記事である：2022年は、5Gアプリケーションの大規模開発と、技術の包括的な反復アップグレードにとり重要な年である。
8月9日にオンラインとオフラインの両方で開催された2022 World 5G Convention Media Forum（世界5G大会メディアフォーラム）のテーマは、「5Gは国際通信能力を強化する」である。
2022 World 5G Conventionのメディアフォーラムで、国内外の報道機関のエキスパートと専門家、および5Gテクノロジー企業が共同で、グローバル化の観点から、5Gテクノロジーと国際通信の深い統合について議論し、マルチメディア時代における5Gテクノロジーを利用した国際通信の方向性を探究し、国際的なオーディエンスのニーズに応じてターゲットを絞った国際通信戦略を策定する方法を分析した。
2022年世界5G大会のメディアフォーラムが8月9日にハルビンで開幕（写真：科技日報）
China International Communications Group（CICG）のDu Zhanyuanディレクターは、5Gメディアの将来の発展と5Gテクノロジーの強化について4つの視点を共有し、「国際通信の5G生態系を構築する必要がある」と述べた。
科技日報のZhang Biyong社長は「科技日報（S&T Daily）は、5Gテクノロジーとメディアの統合のダイナミックな発展に細心の注意を払い、複数のレベル、次元およびチャンネルで世界のメディアを先導している。科技日報は、オープン性とイノベーション、デジタルセキュリティー、生態系保護、気候変動を報道する際に、常に科学的精神を堅持している。われわれは、客観的な手法で国際的なメディアに影響を与え、誤解を解消し、全世界が中国の科学的進歩とスマートソリューションについて知識を深めるようにし、人類の未来を共有するコミュニティーの構築を積極的に促進しようと努めている」と述べた。
Science and Technology Department of Heilongjiang Province（黒竜江省科学技術庁）のZhang Changbin庁長とHeilongjiang Daily Press GroupのZhang Chunjiao社長がフォーラムに出席し、現地のマルチメディア産業に関する見解を述べた。
▽通信における5Gの重要な役割
科技日報のXu Zhilong編集長は、5G生態系の構築は絶好の機会に到達したと述べた。5Gテクノロジーの強化に伴い、情報を収集して拡散するメディアの構造と能力がそれに応じて変化したことから、中国の声を届けるには強力な国際通信力が必要である。
China Society of Science and Technology System Reform（中国科技体制改革学界）のZhang Jinganディレクターは「中国の発展には世界が必要であり、世界は中国を必要としている。メディアを通じて中国について世界に知らせることは極めて重要である。メディアを通じて『一帯一路』構想の友好の輪を築くことには大きな意義がある。世界の平和と発展のための必然的な力になるために、5Gテクノロジーを利用し、より多くの外国の友人が中国を理解し支持するようにする必要がある」と語った。
Guangming Daily（光明日報）のZhao Jianguo副編集長は「5Gは主流メディアの変化に新たな機会をもたらした。人工知能（AI）、ブロックチェーン、ビッグデータなどの最先端技術は、ニュースの制作と伝達のための『まったく新しいレベルの最新の通信ネットワーク』を構築した。Ultra HD、5GライブストリーミングおよびVR（仮想現実）は、伝送におけるより大きなイノベーションにつながり、主流メディアの影響力を絶えず向上させる。 テクノロジーによって強化されたニュースチェーンは、メディアコンバージェンスにより無限に拡大する。これらはいずれも、国際通信を実現するツールである」と述べた。
China Daily（チャイナ・デーリー）のSun Shangwu副編集長も自身の見解を共有し、「メディア関係者として、まずモバイル通信に焦点を当て、即時性を高め、中国と世界の他地域との交流がより速くより広範に及ぶようにする。第2に、われわれの交流を、よりソーシャルかつインタラクティブなものにし、交流の親しみやすさとアクセスを向上させる必要がある。第3に、視覚化に焦点を当て、それをより鮮明なものにし、中国と外国との交流をより活発にする必要がある」と語った。
▽5G時代の国際通信に求められる新たな要件
Academy of contemporary China and World Studies（当代中国世界研究院）のYu Yunquan院長は「5G時代は、国際メディア通信の新しい要件を提唱した。まず、インターネット・オブ・シングス（IoT）の考え方を深め、新しいプラットフォームの探究と適用を強化することである。第2に、情報サービス、とりわけプランニング力の『精度』をさらに向上させる。第3に、テクノロジー業界との統合の深さを加速し、オーディエンスのニーズによりよく対応する」と述べた。
オールメディア、異文化、多言語によるターゲットを絞った通信は、情報化時代の新しいトレンドになる。
Sputnik News Agency and Radioの国際協力担当ディレクターであるVasily Pushkov氏は「COVID-19のパンデミックは、国際通信と情報交換において新しいテクノロジーが果たす重要な役割を示した。オンライン形式のインタラクションは急速に発展している。バーチャルの国際イベントには世界から何千人もの参加者が集まり、パートナーとの双方向オンライン会議は一般的なものになった」と語った。
PRニュースワイヤー（PR Newswire）の中国メディア開発ディレクターであるZhao Sha氏は「メディア産業に従事する人々は、オーディエンスからのデータに細心の注意を払っている。視聴数、シェア数、『いいね』の数、および再生動画数の増加は、業界全体に直接影響を与える」と述べた。
▽5Gは未来のメディア産業を強化する
メキシコのテレビChannel 22の科学技術責任者であるEmilio Saldana氏は「5G技術の高速伝送と超低レイテンシーは、特にニュースの収集方法と配信方法という2つの側面で、デジタルメディア業界に革命をもたらす。5Gテクノロジーは、ジャーナリストがニュース速報を入手し、短期間でメディア製品を作成する能力を向上させるのに役立つ。5Gテクノロジーの普及により、デジタル時代のニュースの配信と体験を引き続き最適化していく」と語った。
ファーウェイ（Huawei、華為技術）、テンセント（Tencent）、ZTE、クアルコム（Qualcomm）から参加したフォーラムのゲストも、5Gアプリケーション技術の観点から、テクノロジーが国際通信能力の向上に資するさまざまなチャネルと方法について詳説し、没入型ニュースの多感覚体験について説明した。
ソース：Science and Technology Daily
