中国東部の済寧港が2022年上半期に約2832万トンの貨物を処理

【済寧(中国)2022年8月10日PR Newswire】

環球時報(Global Times)Online:

7月20日、済寧市人民政府新聞事務室(Information Office of Jining Municipal People's Government)が開いた記者会見によると、中国山東省東部の済寧は、京杭大運河による独自の優位性を活用した中国北部における内陸河川の船舶輸送センター建設で大幅な進展を達成した。

記者会見で当局は、済寧の各港の合計貨物処理量は今年1-6月に前年同期比30.2%増の約2832万トンとなり、この期間中に各港は前年同期比168.9%増となる20フィートコンテナ相当で2万3000個を処理したと述べた。

済寧で開いた第14回中国共産党大会は、近代的な港湾・船舶輸送物流サービスにおいて画期的な進展を実現するための戦略を断固として実行することを提案し、業界の開発を進める全市を挙げた取り組みを結集するために、済寧の近代的港湾・船舶輸送物流開発本部を設立した。

当局者が会見で明らかにしたところについて、済寧の近代的な港湾・船舶輸送物流産業の成長を促進するため、同市は済寧港を8つの区域に分割し、さまざまな集荷・物流チャンネルを決定し、済寧港の開発と建設への指針と基盤や、沿岸資源の効果的な保護と合理的な利用への取り組み姿勢を示した。

近代的な港湾・船舶輸送物流産業の整備を促進する取り組みの中で済寧は、科学的な計画立案と、港湾と内陸地域の産業分野との間の相乗効果の促進を図った。

さらに同市は港湾の処理能力の向上を進め、1億トン以上の能力を持つ3つの港湾クラスター建設に取り組みを集中させた。また京杭大運河の済寧部分の整備と転換を加速することにも努め、主要プロジェクトの中でも特に物流サービスと貿易市場を拡大し、港湾と産業の一体化する開発を包括的に進めるために5つの大規模工業団地を建設した。

さらに済寧は物流サービス向けにスマート取引プラットフォームを構築した。今年上半期中に43万2600トンの物資がこのプラットフォーム経由で取引され、取引総額は9億1900万元に達した。

済寧港の運営を担っているJining Port and Shipping Development Group Co., Ltd.の総収益の中で貿易向け物資が占める割合が96.96%に増えるのに従い、同市の港湾は高付加価値を有する港湾へと転換されつつあり、対外貿易や金融業界などで一段と重要な役割を演じている。

済寧の近代的港湾・船舶輸送物流開発本部のZhang Meng副本部長は、本部は近代的な総合物流の枠組みを形成するために、済寧の近代的港湾・船舶輸送物流産業の内部から生じる推進力をさらに奨励し、内陸河川輸送の整備と包括的な再活性化を加速していくと語った。