TripTrends: Trip.comの夏の予約状況、旅行者の安心感が回復、都市滞在型休暇と短距離の旅行需要が旺盛

【東京2022年7月14日PR Newswire】TripTrendsシリーズでは、海外旅行再開を示すデータとトレンドをお伝えすると共に、世界中で旅行需要が回復するなかでどのようなパターンが見られつつあるのかをTrip.comの最新データから調査します。


今回は、ヨーロッパ及びアジア地区の旅行者の夏季休暇の予約トレンドに焦点を当てます。

世界中の旅行者が海外渡航の規制緩和を受け、夏の「リベンジ旅行」 https://time.com/6188783/tourism-boom-revenge-travel/ )を計画する中で、Trip.comのデータも海外旅行の回復傾向を示しています。ヨーロッパとアジア全域の当社予約サイトのデータを分析したところ、今夏はユーザーが安心感をもちつつ事前に旅行を予約し、パンデミック後も都市滞在型休暇 https://www.traveldailynews.com/post/travel-high-season-defined-by-more-international-trips-city-breaks-and-sustainable-staycations ステイケーション https://www.breakingtravelnews.com/focus/article/a-bold-new-direction-for-the-hospitality-industry/ )、短距離旅行への需要が依然として堅調なことがわかりました。

ヨーロッパ及びアジア地域に関するより詳細な分析については、以下をご覧ください。

水曜日が旅行を計画する曜日として最も人気

2022年夏の旅行計画を立てる曜日が、週の半ばに集中していることがわかりました。当社のデータによれば、Trip.comユーザーのフライトやホテルの閲覧数は火曜日から木曜日までが最も多く、フライト検索は、水曜日が最多、土曜日は全体の閲覧数が少ない傾向がありました。

いつ夏期休暇を取るかを決めることは旅行者にとっては悩ましい問題で、物価変動、学校の夏休み期間、そしてヨーロッパ地域ではフライトのキャンセル https://www.forbes.com/sites/ceciliarodriguez/2022/07/05/traveling-to-europe-beware-of-flying-chaos-flight-cancellations-delays-lost-luggageand-its-just-starting/?sh=527f16c24a18 やストライキの影響が決定要因となっています。

主要地域(英国、韓国、日本、タイ)の夏季期間(6~9月)に着目すると、フライトの出発日として最も人気があったのは7月1日です。また、英国とタイのTrip.comユーザーがホテルのチェックイン日として検索した最多の日は7月1日でした。

7~9月にかけて夏期休暇用の予約増加が見込まれるため、今後数週間から数ヶ月間、動向に注視してまいります。

ホテル予約に要する日数が最大1週間延長

2020年、新型コロナウイルス感染症の影響が旅行業界に見え始め、不確実性と旅行に関連した規制が広がり、旅行者は旅行を直前に予約するようになりました。

Trip.comのデータによると、2020年6月までに、アジアではホテルの予約に要する期間(以下、予約期間)が20.3日(2019年6月のデータ)から6.1日に短縮し、直前の予約が増加したことが明らかになっています。フライトの予約にも同様の傾向が見られ、Trip.comヨーロッパサイトの予約期間は、2021年6月には13.4日に減少しました。2年前はこの日数の2倍となる22.2日でした。

しかし、Trip.comのデータでは今夏は再び予約期間が延び、パンデミック前の水準に戻っていることを示しています。ヨーロッパでは、2022年6月のホテルの予約期間は2019年に見られた水準の14.2日に匹敵し、フライトの予約期間は2021年6月の6.4日から14.2日に延びました。アジア全域でも同様の傾向が窺え、フライトの予約期間は2020年6月に6.1日でしたが2022年6月には16.4日に増加しています。


この調査結果は、パンデミックが始まったばかりの頃に比べて、旅行者が旅行に行くことを早い段階から決められるという安心感を取り戻していることを示しています。ただ、多くの国や地区では旅行に関連した規制が未だに継続しているため、依然としてパンデミック前よりも予約期間が短いままです。

ヨーロッパ:都会的な夏の休暇が人気

航空会社 (https://www.iata.org/en/pressroom/2022-releases/2022-06-09-01/ )やホテルチェーンは、今春の予約や稼働率 (https://www.boutiquehotelier.com/global-hotel-occupancy-levels/ )がパンデミック前の数値にまで増加したと報告し、旅行業界全体が明るい話題で盛り上がっています。

当社のヨーロッパのデータは、この旅行需要の高まりを反映しています。Trip.comのヨーロッパサイトでは、4月から7月にかけて月間トラフィックが平均で約10%増加しており、夏期休暇に対する需要の高まりがさらに顕著でした。

ヨーロッパの旅行者が最も検索された旅行先は次の通りです:

1. パリ

2. ロンドン

3. イスタンブール

4. ローマ

5. ミラノ


今年の夏期休暇は、多くの旅行者が都市滞在型休暇よりもビーチでの休暇を選ぶ傾向にありますが、当社のデータでは都市部で過ごす休暇がヨーロッパの人々にとって高い関心があり、訪れるべき場所や文化、食べ物、新しい体験といったものが、ヨーロッパの最も魅力的な都市へ旅行者を引き付けています。

当社のヨーロッパ地区のデータでも、2022年6月1日から8月31日までの短距離旅行の需要が、2021年の同時期と比較して大幅に増加したことが示されています。今年は、ヨーロッパの長距離旅行の需要も増えていますが、短距離旅行は長距離旅行の27倍もの人気があります。これは、夏期休暇として多くの旅行者が自宅近くに滞在することを好む傾向があることを示しています。

旅行者のパンデミック後の長期旅行予約

多くの旅行者が2年間のペントアップ需要の後に、より贅沢に夏期休暇を過ごそうとしていることから、旅行期間に関しては顕著な変化がでています。ヨーロッパの旅行者は2020年にはそれ以前よりも長い日数、2019年6月の平均旅行期間は6.2日間であったのに対して2020年には8.8日間に増加、でしたが、2022年6月には6.6日間へと短くなりました。

アジアの旅行者は2022年に平均7.6日間の旅行期間であり、2019年6月の平均6.6日間から比べれば増加していますが、2021年の平均8.7日間からは減少しています。

アジアではローカル旅行が順調に回復

アジアでは、旅行規制を緩和した国や地域で東南アジアを中心に好調な市場回復が見られました。アジア太平洋地域全体では、予約件数が5月に21%、6月には7.8%増加しました。

アジアの旅行者が最も検索された旅行先は次の通りです:

1. シンガポール

2. バンコク

3 ソウル

4. 東京

5. バリ


アジア太平洋地域のユーザーのなかで最も人気のある旅行先として、シンガポールのホテルの予約件数が6月には前年比で42%増加となりました。

タイの人気が続いているのは、喜ばしいことです。タイでは、夏季がオフシーズンとなる傾向にありますが、「水かけ祭り」として知られる「ソンクラーン祭り」後の4月には若干予約件数が落ち込んだものの、シーズンを通して予約件数は増え続けています。全体の予約件数は2021年6月と比較すると3倍となり、今年5月比で17%増加となりました。

タイでは、英国やアジア太平洋地域からの集客が続いていますが、主に国内旅行がタイの観光業の回復を牽引しており、6月の国内線は前年比で2.6倍増加しています。

第2四半期には日本と韓国が急成長を遂げ、韓国の出国便は前年比で16倍増加し、6月の出国便予約は5月比で31%増加となりました。韓国では6月上旬に旅行規制が緩和されたことをきっかけに、予約件数の増加傾向は続くと予想されます。

日本も6月に出入国制限を緩和し、その報道を受けて予約件数が急増しました。5月、Trip.comのグローバルサイトでの日本へのフライト検索数は、2021年の同時期と比較して7.5倍になりました。

まとめ

この夏、旅行需要の急回復により、旅行者は事前に旅行の予約をすることに対して安心感を取り戻しつつある一方で、世界的に短距離旅行が夏期休暇の過ごし方として多い傾向となっています。夏期休暇先として、ビーチ周辺の人気傾向は続いていますが、都市滞在型旅行は引き続き関心の高い旅行となっています。ヨーロッパの空港ストライキや旅行混乱が旅行に影響を与える可能性もありますが、Trip.comは旅行需要が高いとみられる今夏の休暇シーズンの終わりに再度旅行業界の動向を分析してまいります。引き続きTrip.comのTripTrendsシリーズをご覧ください。

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