シーメンスが電気自動車向けワイヤレス充電推進のためWiTricityに投資

Today Siemens and WiTricity jointly announced that Siemens will be taking a minority investment in WiTricity, and that the companies would work together to drive adoption of open, interoperable standards to advance wireless charging for electric vehicles.

【ウォータータウン(米マサチューセッツ州)2022年6月10日PR Newswire=共同通信JBN】

*両社は、世界の電気自動車(EV)インフラ向けワイヤレス充電のオープンかつ相互運用可能な規格の採用推進のために協力する

*シーメンスはWiTricityに戦略的投資を行い、将来のワイヤレスEV充電製品向けに自社技術の使用を認める

シーメンス(Siemens)は、米国を拠点とするワイヤレス充電技術企業WiTricityに2500万ドルを投資し、少数株主となった。シーメンスとWiTricity ( https://witricity.com/ )は、新たなワイヤレスEV充電市場におけるイノベーション推進で協力する。シーメンスの試算によると、同市場は2028年までに欧州と北米だけで20億ドル規模に達すると予想されている。両社は、電気乗用車および小型商用車のワイヤレス充電の世界標準化におけるギャップを埋めることで車両、インフラ間の相互運用性を実現するとともに、市場浸透のサポートも目指している。両社は、ワイヤレス充電システムの技術開発促進でも協力していく。

Today Siemens and WiTricity jointly announced that Siemens will be taking a minority investment in WiTricity, and that the companies would work together to drive adoption of open, interoperable standards to advance wireless charging for electric vehicles.
Today Siemens and WiTricity jointly announced that Siemens will be taking a minority investment in WiTricity, and that the companies would work together to drive adoption of open, interoperable standards to advance wireless charging for electric vehicles.

シーメンスeMobilityのMarkus Mildner最高経営責任者(CEO)は「シーメンスのグローバルな拠点とEV充電ポートフォリオをWiTricityの革新的技術と組み合わせれば、ワイヤレス充電分野で当社のサービスを向上させる第一歩となる。これで、ワイヤレス充電技術の展開が加速され、標準化が進み、ドライバーの利便性を高める相互運用可能なソリューションによって公共充電インフラの整備が進むだろう」と語った。

シーメンスは技術ライセンスパートナーにもなり、WiTricityの深いノウハウと世界中の自動車OEMとの10年におよぶ協力関係を生かし、実績があり、実地試験済みの、相互運用可能なワイヤレス充電ソリューションを開発する。

革新的で実績のある技術

地表や地中に設置された送電器が、EVの床下に取り付けた受電コイルに電力を供給する。可動部や物理的コネクターはない。代わりに、送電器上に車両を止めれば、磁界によって送電器から車載受電コイルに電力が伝送される。同システムは、車高の低いスポーツカーからSUVまでさまざまな車高空間に高効率で給電するため、送電器、受電器間に磁界共鳴方式を採用している。

顧客の要求に応える、費用対効果の高いグローバルな可用性

今回の提携の最終的な目標は、OEMやインフラパートナーと共にワイヤレス充電技術の成熟を加速させ、同時に費用対効果の高いワイヤレス充電を世界中で利用できるようにすることである。今後2年以内にEVの購入を検討している現在および将来のEVオーナー1000人以上を対象とした最近の調査では、ワイヤレス充電は最も評価の高いオプションの1つで、駐車アシスト、性能、プレミアム・オーディオパッケージなど他の装備以上の人気オプションとなっている。

WiTricityのAlex Gruzen CEOは「ワイヤレス充電により、ドライバーは駐車して立ち去るだけでいい。戻ってくれば車両の充電は済んでいる。ワイヤレス充電は、個人所有者にとってはEVの魅力を高め、商用事業者にとっては費用対効果を高めてくれる。シーメンスのようなリーダー企業と提携し、この新しく魅力的なソリューションの世界を広げていく役に立てるのはうれしい」「シーメンスとWiTricityは、ワイヤレス充電の比類なきシンプルさと信頼性でEVの所有と車両管理を向上させるという目標を共有している」と語った。

自律走行車の難点を解消

自律走行車がその約束を果たすには、現在まだ人の介在が必要な充電などの主要な難点を解消する必要がある。ワイヤレス充電は、メンテナンスの必要性が最も少ない非接触型自動充電を可能にするキーテクノロジーで、完全電動、自律走行モビリティーの未来に道を開いてくれる。

本プレスリリースおよびプレス向け写真は、https://sie.ag/3xzfdOz で入手可能。シーメンスeMobilityの詳細情報は、https://new.siemens.com/global/en/products/energy/medium-voltage/solutions/emobility.html を参照。

▽WiTricityについて

WiTricity(http://www.witricity.com/ )は、電気自動車向けワイヤレス充電の先駆者で、乗用車、商用車のいずれでも磁界共鳴技術の開発、導入を主導している。同社の技術は広範な特許ポートフォリオに支えられており、SAE、ISO、GBなど、承認済みのグローバルなEVワイヤレス充電規格の基礎となっている。自動車メーカーやティア1サプライヤーは、プラグイン充電の手間を省くことでEVの普及を促進し、将来の自動運転の準備を整えるため、WiTricityを頼りにしている。

 Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1835998/WiTricity_1.jpg?p=medium600