中国の人口動向も厳しい、、と言われています。どれ程厳しいのでしょうか?大凡10年後、中国の総人口はマイナスに転じます。労働人口も今後5年間、毎年30万人以上減少し、2028年から2039年の間も年間平均10万人以上のペースで減少を続けます。出産人口も2019年は1400万人にまで減少し、今後5年以内に1,300万人にまで減少する見込みです。これに伴い、中国も2年後には深刻な高齢化時代を迎え、2037年には現在の日本の水準に達するとも指摘されています。
結婚する若年層の割合も引き続き低下、従って「独身」中国人男女の割合が増え続けています。さらには、近い将来、男女の数的不均衡が拍車をかけそうです。というのも2015年時点で15歳以上から20歳、結婚適齢期・直前世代で、男性の数は女性の数に比べて4000万人も多く、この男女不均衡が最も大きい世代が早晩結婚適齢期を迎え、結婚率が更に下がる可能性が大きいとされています。(4000万人もの性別差は一人っ子政策で男の子が好まれた傾向を踏まえたもの)
人口動向・人口減は、国の経済成長にも大きく関わるとされています。ただ長期的には社会に構造変化をもたらし新しい産業・サービスも生み出すようです。例えば高齢化は高齢医療といった新しい需要を生み出し、「独身世代」の急増は「独身マーケット」を生み出し「独身ビジネス」という新しいビジネスチャンスをもたらすようです。結婚も商い、未婚も商い。人口が増えようが減ろうが、中国には縮み思考はなさそうです。