雲南弥勒 神秘な祭司ビモ!

 雲南省の少数民族、弥勒彝族(ミライ族、略して彝族・イ族とも言います)のコミュニティでは長老のような存在がビモと呼ばれています。ビモはミライ族の土著宗教の祭司、神主のような存在でありで村長のような存在でもあります。

 ミライ族のビモは、医薬の知識もあり医者の役割も担っています。西洋医学はもとより漢方医学も伝わっていない時代には、村人が病気になるとビモに診てもらっていました。さらにビモは、ミライ族の大事な祭事のほか、村人やとなり村の住民や友人が亡くなったときに「道順(お経のようなもの)」を唱えたり、魂を清めたり、霊界との鍵をかけたりして厄除けも執り行います。

 ミライ族からは様々な支族も派生しています。ミライ族の支系ではビモが文化の伝承や教育に欠かせない役割を果たしています。ビモにはミライ族の文化、歴史の知識が豊富な上、崇高な品性品格を有していることから、一族の尊敬を一身に集めています。日本の皆さん、雲南省にお越しになって、ビモの醸し出す雰囲気を体感されてみませんか。