全人代で「公務員であればダイエット!」と提案 「失敗した場合は処罰」

 全国人民代表大会で、人民代表である湖北省十堰市太和病院長の羅傑先生は「日本など外国のやり方を参考にしよう」と提案しました。羅傑先生が言うには「中国も国民の健康管理を実施すべき時代になってきた。国がきちんとした目安を制定して適度な運動、健康的な食事、タバコとお酒の制限すべき」と提唱し、目標値をかなり高く置いた「全人民・ダイエット」を提案しました。羅傑先生は「ダイエットに失敗した場合は罰則規定アリとすべき」とも当局へ勧めました。

 ここ数年、ヘルスケア・健康は大きなテーマとなり「健康中国2030計画」は代表委員たちが最も多く引用した国家計画の一つです。公衆衛生分野の代表委員は衛生経済学の観点から議論し全国民が健康管理をすれば国家全体の医療負担を軽減することができ、中国人の平均寿命も伸ばすことができると論証しています。単に「長生き」を求めるのではなく「健康で長寿」を目指そうと提案しました。

 国民のダイエットについては日本など外国のやり方を参考にすべきとし、まずは行政の公務員から規範を示し、公務員の体重と健康管理規定を制定することを提案しました。

 男性はウエストが33.5インチ(85cm)、女性の場合35.4インチ(90cm)を超えると血糖値、血圧、血中コレステロール値のいずれか1つが適正範囲を超えることが多くなります。羅傑先生の提案によれば、ウエストが基準値を超えた公務員は3ヶ月以内に自分でダイエットして基準値以下に戻さなければなりません。ダイエットに失敗した場合は食事制限教育を受けなければなりません。6ヶ月経っても基準値に戻らなかった場合、その公務員は減給処分となります。もし、1年経っても基準値を超えている場合、強制的に退職!です。

 全人代での羅傑先生の提案は、今中国中で話題になっています。気の弱い公務員などは神経性下痢や食欲不振を患って、身も心も痩せる思いだそうです。ふと考えると、気が弱くて良かったのかもしれません。