中国の若者の新たな旅行のトレンド 「プチバケーション」が主流に

人民網日本語版

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中国の若者の旅行は近年、より個性的になり、「飛行機+ホテル」や「遠方への旅行」はスタンダードではなくなっている。旅行情報サイトの「馬蜂窩」が9月29日に発表した「現代の若者の旅行図鑑」は、今の若い旅行者の新たな旅行のトレンドを明らかにしている。中国の若者の間では、コンサートやアート展、博物館、さらには話題のグルメでも旅行に出かける理由となる。

遠くへ旅行に行くより週末を楽しく過ごせるほうが大事

「プチバケーション」が主流になるにつれて、若者にとって週末はより重要な時間となっている。馬蜂窩の調査データによると、若者の80%以上が「現段階では、不確実要素の多い遠方旅行よりも、毎週末楽しく遊べることのほうが大事」と考えている。若者は週末の時間を使って、平日の仕事や生活で溜まったストレスを癒すことを望んでおり、リラックスできて、調和が取れ、交友を楽しめるというのが、旅行する若者の新たな実需となっている。

統計によると、若者の75%以上が、週末に他の人と交流できる活動に参加することを望んでおり、フライングディスクやフラッグフットボール、バザー、パーティーなどが人気となっている。また、若者の58%が、週末を自然の中で過ごすことで、「充電」することを望んでおり、スタンドアップパドルボード・ヨガ、カヤック、バーベキュー・キャンプ、サイクリングなどが人気となっている。健康的で、リラックスできるライフスタイルを通して、若者は「心の充電」をしているのだ。その他、「没入感」の強さも重要な要素となっており、リアルな体験を提供する脱出ゲームやマーダーミステリー、即興の喜劇といった没入型、参加型のエンターテインメントも人気で、若者の43%がそれを選んでいる。

また、週末の遊び方には、男女でも差がある。力や感情面の必要といった点で、男女には違いがあるため、男性はヘビーなアウトドアスポーツや力を使うスポーツを好んでいるのに対して、女性は「軽いアウトドアスポーツ」や感情的な必要を満たすことのできる体験を好んでいる。

文化、グルメ、季節限定の美しい景色が若者が旅行に出かける理由に

「文化」は、若者の旅行を後押しする要素となっている。春、夏、秋になると、各地で開催される音楽祭に参加するために、若者らは中国各地に足を運んでいる。馬蜂窩の旅行・レクリエーションビッグデータによると、2022年、音楽祭が開催される場所に旅行へ行く旅行者のうち、42.82%が80後(1980年代生まれ)で、90後(90年代生まれ)は41.95%となっている。

博物館とアート展は、工夫が凝らされた企画や文化クリエイティブグッズを用意して若者を呼び込んでおり、その魅力は増すばかりだ。博物館巡りをしたり、展示会を見学したりするのを好む人のうち、80後が41.74%を占めトップ。90後は32.1%となっている。三星堆博物院の「幸運を祈る」をテーマにしたブラインドボックスや甘粛博物館の銅像「馬踏飛燕」をモチーフにしたぬいぐるみ、故宮博物院の装飾品「朝珠」(清の高級官吏に着用を許された装飾品)をモチーフにしたイヤホン、殷墟博物館のネットで大人気のアイスクリームなどは、若者に好まれている。

馬蜂窩のプラットフォームの統計によると、今年、最も人気となっている博物館(展覧館)トップ5は三星堆博物館、故宮博物院、中国国家博物館、上海科技館、陝西歴史博物館だ。

文化・アートのほか、90後は「グルメ」も大好きで、「グルメの旅」に出かける人のうち、45%以上を占めている。「舌で味わう中国」や「人生一串(The Story of Chuaner)」、「風味人間(Once Upon a Bite)」といったグルメを題材にしたドキュメンタリー番組が、旅行先を決める重要な参考となっている。

今年の最も生活感漂う都市ランキングでは「長沙」がトップに立っている。レトロな長沙の街並みが再現されているレストラン街「文和友」やタピオカ店「茶顔悦色」といったネット上で大人気のご当地グルメが人気となり、夜になると道端の露店は大賑わいとなり、長沙の生活感が若い観光客を呼び込む最大の要素となっている。ランキングトップ5を見ると、「長沙」の後に、重慶、西安、成都、貴陽と続いている。どの都市も、旅行者に「忘れられない味」を提供している。ご当地グルメが今大きな話題となっている国境都市の延吉(吉林省)もランキングしていることは注目に値する。

「現代の若者の旅行図鑑」によると、「季節限定の美しい景色」が、若者が絶対に逃したくない体験となっている。例えば、春に林芝(ニンティ)に行ってモモの花を鑑賞したり、初夏に昆明に行ってキリモドキを鑑賞したり、ロケットの打ち上げを見学したりといった具合だ。各地の季節限定のレクリエーションが、若者の間で人気となっている。