数年からわずか1カ月に: Huawei Cloud Pangu薬剤分子モデルが新薬発見を迅速化

【バンコク2020年9月20日PR Newswire】タイのバンコクで9月19日、HUAWEI CONNECT 2022が開幕した。同イベントでは、ファーウェイ(Huawei、華為技術)のKen Hu輪番会長兼会長代行が「Unleash Digital(デジタルを解き放て)」と題した基調講演を行い、同社がいかにして企業がクラウドを最大限に活用して飛躍的発展を遂げる支援をしているかについて語った。


HUAWEI CONNECT 2022で講演するKen Hu氏

Ken Hu氏は講演で、西安交通大学医学部第一付属病院が、いかにAIを活用して医薬品の研究開発や新薬発見を迅速化したかについて話した。

製薬業界で新薬を開発から承認を経て上市するには、平均10億米ドル超、10年超かかる。抗生物質の開発においては、新たに開発した抗生物質の臨床試験終了前に耐性菌が発見されることもあるとも言われる。

西安交通大学医学部第一付属病院のLiu Bing教授とそのチームは、Huawei Cloud Pangu薬剤分子モデルを搭載したAI支援薬剤設計サービスを利用して、新しい広域抗菌薬をわずか1カ月で開発、研究開発コストを70%削減した。

新薬の発見における大きな課題は、何億もの既存の薬剤分子のスクリーニングにある。従来、薬剤のスクリーニングは専門家が研究室で行っており、コストと時間がかかり、失敗率も高かった。

Huawei Cloud Pangu薬剤分子モデルは、17億の薬剤使用分子のデータが教え込まれており、薬剤化合物の物理化学的特性を予測し、薬らしさに基づいた採点ができる。研究者はその後、対象を絞った実験で成績の最も良かった薬剤化合物を検証すればいい。

さらに、Pangu薬剤分子モデルの分子構造オプティマイザーを使いリード化合物の構造を最適化することで、新薬が正常なヒトの細胞に与える潜在的副作用を最小限に抑えることができる。

今日、クラウドはデジタル企業にとって重要なキャリアとなっている。Huawei Cloudは、AI開発パイプライン「ModelArts」をはじめとする4つの開発パイプラインを提供、あらゆる業界の顧客やパートナーがオンデマンドでアクセスし、デジタルイノベーションの技術面はHuawei Cloudに任せ、自社にとって最も重要なことにより集中できるようにしている。