Omdia:XR向けのニアアイディスプレイは2028年に1億3900万台まで成長の予測

【ロンドン2022年7月26日PR Newswire】Omdiaの最新リポート「Near Eye Display for XR Application Report – 2022(2022年XR向けニアアイディスプレーリポート)」(https://protect-us.mimecast.com/s/dfnpCn5YzpcX2RqnLf9ebjt?domain=omdia.tech.informa.com )によると、ニアアイディスプレイを搭載したアプリケーションのディスプレイ出荷台数は2022年に前年比73.8%増の2530万台に達し、2028年には1億3900万台に達すると予測されている。


Near-eye display market unit forecast, 2020-28

Omdiaは、この成長の背後には3つの大きな影響要因があると見ている。1つ目はゲーム、産業、医療、商業需要の増加により、XR(クロスリアリティー)(AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)を含む)エンドデバイスの売上が伸びていること、2つ目は、ブランドが以前のシングルディスプレイ設計に代わるデュアルディスプレイ設計を好んで採用し、ユーザーの視覚体験を改善していること、3つ目は、Metaverse、Apple、マルチデバイススクリーン戦略などのブランドから確立したエコシステムがあることである。

Omdiaは、2023年にはニアアイデバイスにOLED on Silicon(OLEDoS、)を採用するブランドが増えて単価が高くなり、収益の伸びがピークに達すると予想している。

VRディスプレイは、シングルあるいはデュアルのディスプレイのいずれかになるだろう。VRディスプレイに求められるのは、高解像度化によるPPD(pixel per degree、角画素密度)の向上、そしてスクリーンドア効果の低減である。

Kimi Linシニアリサーチアナリスト(https://protect-us.mimecast.com/s/Y96vCpYRz0u9WRN5LSYQUDN?domain=omdia.tech.informa.com )は次のように述べた。「スマートフォンに使用される、人気のあるTFT LCDとAMOLEDディスプレイはVRデバイスにも適用できる。人気のあるTFTベースのLCDあるいはAMOLEDディスプレイは広く使用されており、ジャパンディスプレイ(JDI)、シャープ、Samsung Display、AUO、BOEテクノロジー、Innolux Corp、China Star、ソニーといったパネルメーカーは既に確立されており、VRディスプレイのサプライチェーンは成熟している。現在、より優れた視覚効果を実現するために、VRアプリケーションにOLEDoSの使用を試みているブランドが増えている」

OLEDoSはVRとARアプリケーションの両方に使用でき、VRアプリケーションではAMOLEDやLTPS LCDディスプレイより優れた視覚性能を提供する。Kopin、eMagin、ソニーなどの企業が業界をリードする一方、OLEDoSはBOE、SeeYa、Olightek、Sidtekなど多くの中国企業の注目を集め、2021年末までの総投資額は45億ドルに達している。

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Photo - https://mma.prnasia.com/media2/1862214/Omdia_Near_eye.jpg?p=medium600