グリーン開発はエネルギー効率に優れたICTインフラストラクチャーを構築する

【深セン(中国)2022年7月21日PR Newswire】ファーウェイ(Huawei、華為技術)のキャリア・ビジネスグループ(BG)のPhilip Song最高マーケティング責任者は20日、Win-Win·Huawei Innovation Weekでグリーン開発ソリューションの新しいスイートを紹介した。

同氏は「Green Development, Building Energy-efficient ICT Infrastructure(グリーン開発はエネルギー効率に優れたICTインフラストラクチャーを構築する)」と題した講演の中で、このソリューションはオペレーターがネットワークのエネルギー効率を体系的に向上させるのを支援することを目的にしているとし「ICTインフラストラクチャーは5G、F5Gから5.5G、F5.5Gへの進化を継続しており、グリーンネットワークはネットワークカーボン強度(NCIe)指標に対する評価で、将来のターゲットネットワークの不可欠な部分になる。本日発表した当社ソリューションの主要目的は、オペレーターがトラフィックの拡大と炭素排出の削減に同時に対処するグリーンネットワークを体系的に構築するのを支援することにある」と説明した。


Win-Win·Huawei Innovation Weekで講演するファーウェイのキャリア・ビジネスグループ(BG)のPhilip Song最高マーケティング責任者

Song氏によると、技術イノベーションは、顧客がグリーン開発目標を達成するのを支援するために3つのレベルで必要となる。

*サイトおよび機器レベルで、サイトを完全に屋外に移動し、機器のエネルギー効率と再生可能エネルギー利用の効率を向上させるために、より統合された設計と新しい素材が使用されるべきである。

*サイト間の連携およびネットワーキングにおいて、エネルギー効率を最大限に引き上げ、ネットワークをオールオプティカル、簡略化、インテリジェントにするために、簡略化されたネットワークアーキテクチャーと向上されたフォワーディング効率が必要である。

*グリーンなO&Mを実現するために、新しいO&Mおよび省エネルギー政策がさらに容易に開発され、提供されるべきであり、エネルギー効率の表示および基準はよりビジブルで扱いやすく、かつ最適化可能でなければならない。

このイベントで、Song氏はこれら3つのレベルでのイノベーションを伴うファーウェイのグリーン開発ソリューションに加え、グリーンサイト、グリーンネットワーク、グリーンオペレーションの3つのレーヤーのソリューションをサポートする新しいNCIe指標システムを発表した。

講演の締めくくりとして、Song氏はEvergreen Land取り組み室の開設も発表した。ここでファーウェイはグローバルオペレーターと対面し、グリーン開発と、エネルギー効率に最も優れたICTインフラストラクチャー構築の方法について徹底的に話し合う。同氏は「ファーウェイは、オペレーターと協力してICTインフラストラクチャーのエネルギー効率を向上させ、グリーンICTテクノロジーを使用して価値を生み出す」と語った。

▽ファーウェイの新しいグリーン開発ソリューションの全詳細は以下の通り。

サイトレーヤーで、このソリューションは3つの分野におけるイノベーションに焦点を合わせる。

*完全な屋外展開:革新的な素材を利用する業界トップのブレードパワーモジュールは、2G、3G、4G、5Gを単一サイトでサポートする。優れたOne Blade One Siteソリューションは、97%のサイトエネルギー効率(SEE)を特徴としている。

*高度な統合:超ワイドバンドRFモジュールとマルチバンドアンテナは、簡略化されたこれらのサイトの中に統合される。同社独自のsignal direct injection feeding(SDIF)テクノロジーは、マルチバンドアンテナ内部でのゼロケーブリングによってゼロ損失を実現でき、機器の通信エネルギー効率(TEE)を高める。

*再生可能エネルギーの効率的な使用:ファーウェイのAIベースのPVストレージ最適化、損失軽減のためのiPVシェーディングなどのソリューションは、再生可能エネルギー利用の効率を最大限に高めるために使用される。

ネットワークレーヤーでも、このソリューションは3分野におけるイノベーションを特徴とする。

*オールオプティカル・コネクティビティー:全体のネットワークを電子スイッチングから光スイッチングにアップグレードすることによって、このソリューションはエネルギー効率を10倍向上させ、銅をファイバーに交換することでエネルギー効率をさらに約5倍向上させる。

*簡略化:ファーウェイのルーターのマルチサービスプロセッシング能力によって、このソリューションは4つの機器を1つに統合する。SDHへの最新化によって、ソリューションはサイト当たり複数のキャビネットを、サイト当たり1つのサブラックに置き換え、必要とする機器室のスペースを大幅に削減し、ネットワークエネルギー効率(NEE)を向上させる。光伝送ネットワーク(OTN)の継続的イノベーションも超ワイドバンドSuper C120+L120ソリューションを可能にし、ファイバー当たり約100 Tbit/sの容量をサポートするので、100万のユーザーが毛髪の太さの単一ファイバーで同時にムービーをオンライン視聴できる。

*インテリジェンス:ソリューションは、ルーターのインテリジェントかつダイナミックなハイバネーションをサポートし、トラフィック量の変化に基づいてネットワークプロセッサーのフォワーディング周波数を自動的に調整する。

オペレーションレーヤーで、このソリューションはユーザーのオペレーション、省エネルギー政策、エネルギー効率表示に焦点を合わせる。

*ソリューションは、エネルギー効率がより優れたRATを使用するネットワーク、例えば2Gや3Gから4Gや5Gへのユーザー移行を加速し、ビット当たりのエネルギー消費を大幅に削減し、NCIeバリューを軽減する。

*ソリューションはリアルタイムのトラフィックコントロールと分析を実装し、フォワーディングプロセッサーの周波数を調整するか、あるいはトラフィック量の変化に基づいてポートをシャットダウンする。

*ソリューションは、表示がビジブルで扱いやすく、かつ最適化可能であることを確実にしている。

Win-Win·Huawei Innovation Weekは7月18日から21日まで中国・深センで開催されている。世界のオペレーター、業界専門家、オピニオンリーダーと共に、5.5G、グリーン開発、デジタルトランスフォーメーションなどの議題を集中的に話し合い、デジタル経済で共有される成功を構想する。詳細はウェブサイトhttps://carrier.huawei.com/en/events/winwin-innovation-week を参照。

ソース:Huawei

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画像説明: Win-Win·Huawei Innovation Weekで講演するファーウェイのキャリア・ビジネスグループ(BG)のPhilip Song最高マーケティング責任者