6月から天津、成都、蘇州でデジタル運転免許証導入へ

人民網日本語版

中国公安部(省)は今月10日午前、北京で記者会見を開き、天津市、四川省成都市、江蘇省蘇州市の3都市で、6月1日から、デジタル自動車両運転免許証を試験的に導入することを明らかにした。北京日報が報じた。

公安部交通管理局の劉宇鵬副局長によると、行政のスリム化と権限移譲を進め、証書を減らして市民の便宜を図り、オンライン行政事務サービスの向上させるために、同部は6月1日から、上記3都市でのデジタル自動車両運転免許証を導入することに決めた。

デジタル運転免許証は、統一性、リアルタイム性、安全性という3つの特徴を備える。

まず、統一性を見ると、デジタル運転免許証の様式は中国全土で統一されることになる。

次に、リアルタイム性を見ると、運転免許証の状態をリアルタイムでチェックし、提示、確認することができる。

最後の安全性を見ると、デジタルサインや偽造防止技術を採用することで、安全性と信頼性を備えた偽造不可能なデジタル運転免許証を作ることができる。

また、デジタル運転免許証の導入により、3つの「便利」を実現する。

まず取得が「便利」となる。試行3都市のドライバーは、交通管理当局のアプリ「交管12123」に登録すれば、デジタル運転免許証を申請・取得することができる。

その提示も「便利」。「交管12123」にログインすれば、リアルタイムでデジタル運転免許証をチェックし、提示することができる。オフラインの状態でもアプリを通して生成済みのデジタル運転免許証を使用できる。

さらに使用も「便利」となる。例えば、交通管理関連の業務手続やドライブ、レンタカー利用、保険の賠償処理、仕事の面接などにおいて、関連の業界はオンラインでデジタル運転免許証の確認を行うことができる。取り締まりなどにおいて、ドライバーがデジタル運転免許証を提示した場合、公安交通管理当局は、紙媒体の運転免許証をチェックする必要はない。交通管理関連の業務手続をする場合も、ドライバーは、デジタル運転免許証を提示すれば、紙媒体の運転免許証を提示する必要はない。ただ、運転免許証を差し押さえる必要がある場合は、紙媒体の運転免許証を提出する必要がある。

その他、試行3都市で発行されるデジタル運転免許証は中国全土で使用することができる。今後は、情報システムや関連制度がさらに整備され、下半期には、さらに地域を拡大してデジタル運転免許証の導入が進められ、2022年には中国全土で全面的に推進される計画だ。