WHO事務局長「中国は形勢逆転」 国際社会がもぎ取った「好機の窓口」活用を

人民網日本語版

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は10日の取材に対して、「中国の新型コロナウイルス感染患者数は明らかに減少しており、ウイルスをめぐる情勢は逆転し、ウイルスは抑え込まれている。国際社会は、中国がもぎ取った『好機の窓口』を十分に活用し、ウイルスの伝播を抑え込まなければならない」との見方を示した。新華国際頭条が報じた。

3月10日、武昌方艙医院(臨時医療施設)を退院し、医療関係者に敬礼する上海復旦大学附属華山病院が認定した最後の新型コロナウイルス感染患者(写真手前、撮影・沈伯韓)。

テドロス事務局長は、「中国の経験は非常に印象深い。現在、中国の感染患者数は明らかに減少している。感染拡大の情勢が逆転しておりとても喜ばしい。中国政府の指導者と国民が協力し合ったからこそこのような成果を出すことができた。政府の固い決意と、国民の強い協力がなければ、実現することはできない。どの国であっても、そのようにすることでウイルス感染の爆発を抑え込むことができる。これは、世界の他の国に今伝えたいことだ」と語った。

そして、「感染拡大が始まった時に、中国は迅速に病原体を識別し、DNAシークエンシングを行い、ウイルスのゲノム配列を他の国と共有した。それにより、他の国や地域が、診断、感染拡大防止対策実施の準備を行う助けとなった」と評価した。

また、「武漢市や湖北省が大規模な感染拡大防止対策を実施したため、中国の他の省は、準備を整える時間ができ、世界の他の地域にも準備の時間ができた。他の国はその『好機の窓口』を十分に活用し、感染者が確認された場合はすぐに拡大防止対策を講じ、ウイルスの伝播をできるだけ早く抑え込まなければならない」と強調した。