北京市で新型肺炎感染が深刻ではない国からの渡航者も14日間の隔離措置に

人民網日本語版

北京市は11日、新型コロナウイルス感染拡大防止・抑制対策に関する記者会見を開き、同日から感染の深刻ではない国から北京で入国する渡航者についても、自宅または指定のホテルなどで14日間隔離し、健康状態の経過観察を行うほか、居住コミュニティからの健康管理を受けなければならないことを発表した。新華社が報じた。

北京市委員会組織部の張強副部長によると、北京は現在、首都国際空港第3ターミナルのD区に設置された特設エリアにおいて、感染の深刻な国から到着した便のすべての乗客に対して衛生検疫、体温検査、情報の確認と登録、トランジットなどの手続きを行い、それぞれの行き先別に送り届けている。

北京から入国する人々に対しては、同市順義区の中国国際展覧中心新館に専用の受付所を設置し、各省・区・市と北京市16区、および開発区からそれぞれ業務グループを派遣し、24時間体制で輸送作業を行う。目的地が北京市以外の省・区・市である場合、関連する省・区・市が具体的に輸送と安全保護業務を担当する。目的地が北京市内の場合、管轄する各区が具体的に輸送と安全保護業務を担当する。

北京市の感染拡大予防・抑制対策関連の指示、規定は以下の通り。

一、感染が深刻な国から北京を通じて中国に入国する人は、引き続き自宅、または指定のホテルなどで14日間隔離観察を受けなければならない。

二、3月11日から、感染が深刻でない国から北京を通じて中国に入国する人についても、自宅、または指定のホテルなどで14日間隔離観察を受け、居住コミュニティからの健康管理を受けなければならない。

三、短期滞在で中国に入国し北京に来た人で、ビジネスなどの予定、訪問先がある人は、指定のホテルに宿泊してPCR検査を受け、検査結果が出るまでホテルを離れてはいけない。

四、北京に停留せず、首都国際空港や大興国際空港を経由して出国する人は、健康管理を受けなければならない。

張副部長は、上記の措置について、感染拡大の発展状況に応じて随時調整するとした。