貴州省遵義市で「失恋博物館」オープン

 失恋は、その経験者にとっては崖崩れや津波にも劣らない大事件かもしれません。かもしれ「失恋博物館」なるものは、すでに複数の都市で開館し、10万人を超す人々が訪れているようです。この6月、貴州省の遵義市にもこのような博物館が開館しました。

 「失恋博物館」には大小100点以上の「失恋遺産」が展示されています。いずれも全国各地からの匿名・寄付によるものです。すべての記念品にはそれぞれ涙涙の失恋物語が描かれています。別れ話もあれば、片思いの儚い物語もあります。半分だけ織ったマフラー、手書きのラブレター、埃だらけのぬいぐるみ、そして「缶」封じ込まれた愛情等々。博物館の壁には、さまざまな感傷的、痛々しい言葉が綴られています。来場者が一緒に傷心してくれるような雰囲気を醸し出しています。「運命の出会い、本気だったのに、別れてしまって、この世では二度と会えないかもしれない。。」、「永遠にと誓ってくれたのに、なぜ別れてしまったの。。」、「初めての人なのに、この世で最後に会った人になるかもしれない。。」。かつて大切にしていた手紙が、今は未練たらしい愛の遺産になっています。

 博物館は2019年6月からオープン。失恋遺産は年中無休。身長1.2m以下の児童、現役軍人・体退役軍人、障害者、65歳以上も人は入館無料です。中国全土の失恋未練、身も細るような愛憎恨み辛み、糾える縄の集団的卍固めに、思いっきり心身ともに締め上げられてみませんか。今後我身に降りかかるかもしれないどんな失恋にも予防効果抜群。失恋レストランは併設されず、痛みを癒すラプソディーを歌ってくれるマスターはおらず、涙ふくハンカチもなく、心を優しく包んでくれる椅子もありません。従って、ダイエット効果も抜群とか。。。

   日本の皆さん、一度、貴州省遵義市「失恋博物館」にお越しになりませんか。つのだひろ 清水健太郎ファンの方、必見かもです。。。