中国の核融合エネルギーの温度が1億度まで実現

「東方超環」(EAST)はプラズマ研究所が自ら設計し、研究開発した磁気閉じ込め核融合実験装置。海水中の大量のデューテリウムとトリチウムを高温条件で太陽のように核融合反応を発生させることで人類にクリーンエネルギーを絶え間なく提供することを目指している。そのため「人工太陽」とも呼ばれている。

中国科学院プラズマ研究所が発表した情報によると、中国の大型科学装置「人工太陽」が10メガワット以上の加熱力、300キロジュールのプラズマエネルギー貯蔵容量、および1億度のプラズマ中心の電子温度を初めて達成した。得られた実験パラメータが将来の核融合炉の安定運転モードに必要な物理的条件に近いものであるため、核融合炉の将来の実験運用に向けて重要な一歩を踏み出したほか、人類が核融合クリーンエネルギーを利用する上でも重要な技術的基礎を築いたと言える。